第5話

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2019/05/21 04:31
私だってお兄ちゃんにあんな事言いたかった訳じゃない。

ただ、ただ…お兄ちゃんが私の事を何も知らずに言ってきたのがムカついただけだ。

それにさっきふと思ったんだ。

私の家の家庭環境はもう戻ることはない。って。

お兄ちゃんが返って来れば戻るんじゃないかって現実逃避してただけだって。
あなた
ごめんね、お兄ちゃん…
???
えりかちゃん!
呼ばれて振り返ってみれば慎くんと樹くんがいた。
あなた
えーっと…どうしてここに?
まこつ
まこつ
何があったのか聞きたいなって思ったんだけど…
あなた
はい?何もないですけど?
いっちゃん
いっちゃん
じゃあ!これ、何??
あなた
わ!
樹くんがそう言っていきなり腕をつかんできた。
いっちゃん
いっちゃん
この痕は何???
あなた
い、樹くんに話す必要ありますか?
まこつ
まこつ
じゃあ俺は??
あなた
慎くんもです!二人とも私と関係ないですよね?お兄ちゃんがいなかったら赤の他人ですよね?
そしたらすごい勢いで私の腕を引いて私を抱きしめた樹くん。
あなた
あ、あの!離してください!
いっちゃん
いっちゃん
強がんなよ。強がらなくても大丈夫だから。
あなた
は…?べ、別に強がってなんか!
いっちゃん
いっちゃん
あなたちゃんは何か昔の俺を感じる。どんなに良い人でも信じられない。って感じが。
いっちゃん
いっちゃん
俺達は確かに赤の他人だよ。でも、俺だけでも良いから騙されたと思って話してみて?
あなた
ううっ…(泣)
まこつ
まこつ
何があったの?
いっちゃん
いっちゃん
ここじゃ話しずらいんだったら放課後このお店に来てくれない?
あなた
イタリア料理店?
いっちゃん
いっちゃん
そ!俺、常連なんだよね~wあ!7時くらいに来れる?
あなた
分かりました。でも、お兄ちゃんは呼ばないで下さい。
あなた
あと、多分80%の確率でかなり遅れます。
いっちゃん
いっちゃん
全然平気だよ!じゃあまたね!
まこつ
まこつ
またね!

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