目黒「ゲーム?」
『あぁそうさ。ゲームだよ。人生なんてゲーム』
目黒「命を軽く言うな」
『別に言ってないよ。』
目黒は俺を睨みつけている。
『じゃあ聞く。俺が死んで人は困るか?』
目黒「悲しむ人は居ます」
『困る人は』
目黒「……居ないかもです」
『そんなもんなんだよ。みんなさ、命は尊いものって言うけどそれで自分を苦しめてるんだよ。やらなきゃ行けない、生きなきゃいけない。囚われて……少しは休んだっていいのに考えにとらわれる。まぁ命は尊いんだけどね。人生、ゲームって思ってれば良いんだよ』
目黒「……」
『さぁ本題だ。目黒に決めさせてやる。』
目黒「何を」
『その前に…… 』
俺は目黒のポケットについてる
ボールペンを奪って割った。
目黒「っ……」
『これでカメラも無くなったことだし話そうか……さぁ目黒。選べ。』
お前が亮のことを好いていた……
それも大切に思ってやるよ。、
『亮と同じように殺されるか……もっとゆっくり話してから殺されるか……それとも』
目黒「お前を殺すか」
俺は目黒の後ろに回り込んで
針を首に刺そうとする。
『こうなるから、48時間は俺は守るだけ。その間に殺せ。時間を過ぎた場合は』
俺は元の位置に戻り
『俺がお前に殺す』
目黒「余裕そうだな」
『当たり前だろ。指輪殺人犯だ。』
48時間が始まった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!