そして今回もAのマーク。
防犯カメラにも映っていない。
指紋もないもない。
まじでなんなんだよ。
俺は考えるために家に帰ろうとした。
でもその途中亮平を見つけた。
最近よく亮平と会うな~
まあ家が近いし仕事場も近いから会うに決まっとるか
『亮平』
阿部「おっ永瀬…」
その時、一瞬亮平の顔が怖く見えた。
阿部「永瀬今帰り?」
『うん…最近いや昔からある指輪殺人が忙しくて』
阿部「あぁーあれ」
『まじで俺がこの手で捕まえてやるからな』
阿部「応援してる。部長も殺した奴を許せない」
『亮平のためにも頑張るから』
歩きながら家にむかった。
阿部「あのさ永瀬。家行っちゃダメかな?」
急にとまってそういった。
『家か…資料とかあるけど亮平ならいいよ』
阿部「ありがとう…相談したい事があって」
『おう。』
俺は家に亮平をあげた。
酒とつまみを用意してだした。
阿部「相談なんだけど」
『どうしたん』
阿部「あのさ、街でこんなの拾ったんだけど」
『これって』
これまで発見されなかったAのマークが入った指輪。
『これどこで?』
阿部「自販機で飲み物を買ったら下に落ちてた」
『そうやったんや。ありがとな』
阿部「ううん」
すくなってきていた酒を亮平が入れてくれた。
『ありがとな』
阿部「いいの。てかこのお酒うまっ!」
『それな』
俺がお酒を飲むと急に眠くなってきた。
視界が真っ暗になり眠りに着いていた。
♡30
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!