第10話

マネージャーするため父にサインを貰うお話
1,599
2021/10/08 21:00
放課後になった。











今日は部活を休んで行く場所がある。











そう。父の会社だ。











今日教室で月島くんと山口くんに「入部届け出てないんでしょ?」といまれたのを、密かに気にしていた。











私の父は、お母さんと離婚してから変わってしまった。











女の人をとっかえひっかえし、私を家の中で邪魔者扱いする。












しかも、女の人を連れていない時はずっと会社にいるので会う時がないのだ。












基本学校で保護者の何かが必要な時は、毎回会社に行っている。












私が会社まで行きフロントの人に声をかける。













フロントの人には、顔も覚えられたくらいだ‪w












顔パス会社に入ると、エレベーターを使って父がいる階まで登っていった。











終始会う人には笑顔で挨拶をし、自分の惨めな気持ちを悟られないようにしていた。












……いつからこんな事になったのかな?‪w













もう無理にでも笑ってないといけないような精神状態になったのは。













やっと父の元へ着いた。













会社の中では偉い存在らしく1部屋貰っている父の姿は、あまり好きではない。
宮(なまえ)
宮あなた
お父さん

私が呼びかけると、こっちを向いた。













広い室内で1人だけ。












可哀想。

















……なんて思うか!ばーか👅
















お父さん
お父さん
……あなたか。なんだ?
宮(なまえ)
宮あなた
これ、サインして。

私はお父さんに入部届けをだした。













保護者サインの所以外は既に書いてあるので、私が男バレのマネをすることは見れば分かるはずだ。














私から紙を受け取ると、すぐにサインを書いた。












……まるで、私がどの部活に入ろうと興味ないように。














宮(なまえ)
宮あなた
……ありがと

私はそれどけ言うと、この部屋から出ようとした。













でも、お父さんに止められた。





お父さん
お父さん
あなた。


なに?
お父さん
お父さん
俺との暮らし、嫌だろ。


今更?

宮(なまえ)
宮あなた
嫌だけど、兵庫向こうにいるよりマシ
お父さん
お父さん
……新しい家を準備した。


は?



家?新しい?
お父さん
お父さん
あなたはそこに1人で住めばいい。


そう言われて、新しい家の鍵と場所の書いた紙を貰った。












プリ小説オーディオドラマ