私は、グクの放った言葉に
耳を疑った
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「ジミン先輩とテテ先輩が
もし、あなたのことが好きだったら
どうするって、言ったの」
グクは、急に笑いだした
あの2人が、私の事が好きなんて、
絶対あり得ない、
だって、
あの二人とは、今まで普通に
友達のように過ごしてきたから....
それに、
あの二人だって......
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今日のグクは、いつもと違って.......
すごく怖くて、
そう言うことしか出来なかった。
ほんとは、あの二人といつも通り、
話せなくなるのは嫌なはずなのに.......
すると
ギュッ
グクは、優しく私を抱いた......
やっと、今、いつものグクに
戻った気がした....
小さく、弱そうな声で
そう言う...
だから、私は
そう言った
そうして、私もグクを抱いた......
私は、この時
「二度とグクを不安にさせないように
しなきゃ」と強く願った....
でも、それはもう遅くて
手遅れだったみたいだ.....
この日からキミは
「嫉妬」というものにどんどん
狂い始めていく...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!