ガラーッッ
この子は、ユンジュ。
大学に入ってから仲良くなった
とても明るくて優しくて
可愛くて、いい子なの。
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4人でそんな話をしながら、
例のベンチの場所まで行った。
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そんな会話をした後、
3人は
用事の関係で先に帰ってしまった。
私は、独り言を言いながら....
ベンチに座って一人で待っていた。
いつも
グクが迎えに来るまで
あの3人と、ここで
話して待っているのだ。
今まで、一人で待つことなんて
なかったから
少し寂しく感じる。
すると
視界が急に黒くなった。
「フフッ」
「僕は誰でしょーか?。」
私の後ろから、そんな声が聞こえてくる。
こんなの、すぐに分かる。
グクはそう言って
私の手を優しく包み込むように
ぎゅっと握った。
そして...
私の横で、鼻歌を歌っている。
今日は、何故か
いつもと違って一段と機嫌がいい。
なんで分かるかって?。
だって、
グクが鼻歌を歌うときは、
何かいい事があった時か、機嫌がいい時
だけだから。
私は
チラッと横をみる。
すると...
君は、ニコニコと微笑みながら、
鼻歌を歌っていた。
さっきのグクが言ってた
「良かったなぁ」とは一体何だったのか....
どう言う意味なのか...
私は、
不思議で
不思議で
たまらなかった.....
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。