.
真 「 あなたは俺のなんで 」
真 「 取らんでください 」
固まってる私に後ろから優しく抱きついて
そう言ってくれたのは真司郎だった
それからプロデューサーさんに
私たちのことがバレてしまったけど
どうにかわかってくれたのか
舌打ちをして仕事に戻って行った
恨みで世間にこの情報を流すかもしれない
そう思ったけど、もしそうなっても
私と真司郎なら乗り越えられる
だから大丈夫。
本当に真司郎には感謝の気持ちでいっぱい。
『 ありがとう、真司郎 』
真 「 俺は当たり前のことしただけや 」
真 「 ちゃんと彼女守らな 」
真 「 ごめんな、気づいてやれなくて 」
『 ううん 』
『 ずっと言えなくてごめん 』
真 「 でもストーカーとかほんまありえん 」
真 「 あなたにはお仕置きやな 」
『 え?なんで!? 』
真 「 だって、はよ教えてくれんかったやろ? 」
『 うぅ、 』
『 お仕置きって何? 』
真 「 んー 」
真 「 まあ今回はあなたからの きす で 」
『 今回はって何よ 』
真 「 いーよな?」
『 もー、 』
(( ちゅ
真 「 可愛かったんはええけど、 」
真 「 それだけ? 」
真司郎、私の事なめてる
私の方が オトナ なんだから。
(( D。
真 「 んっ、、 」
『 はぁっ、、ん、、、 』
苦しくてもがく真司郎が可愛くて仕方ない
真 「 あなた 」
『 なーに? 』
真 「 ここ仕事場、 」
『 真司郎が欲しがったんでしょ? 』
真 「 せやけど。」
真 「 加減してや、 」
『 ふふ 』
『 結局私の勝ちね 』(( どやぁ
真 「 もーいい!! 」 (( 赤面
急に可愛い男の子に戻った真司郎
さっきまであんなに余裕もってて
かっこよかったのにねぇ?
まあ私はこっちの真司郎も好きかな。
顔を真っ赤にして照れながら
真司郎は控え室に走って行った
真 「 あっ! 」
『 どーしたの? 』
(( ぱたぱた
↑ 真司郎が走ってます
真 「 また変な男に言い寄られんよーに。」
真 「 俺がずっと横におらんとな? 」 (( にや
そう言って私の手を握る真司郎
『 、、、真司郎のくせに生意気。』
真 「 ありがとうは? 」
『 、、ありがと 』(( 赤面
真 「 どういたしまして 」 (( にこっ
また急に立場逆転
この時の真司郎の嬉しそうな顔が
目に焼き付いて離れない
本当にありがとう、真司郎。
よし。気持ち切り替えていこう。
『 撮影頑張るぞー! 』
真 「 おー! 」
.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!