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第41話

花火大会、それぞれの想い〖vol.2〗
【碧side】

光流先輩
光流先輩
やっぱ射的やっとかなきゃだろ
フリスビー部員なら!!
碧
関係性が0ゼロ


ボケた先輩に
適当に突っ込みを入れて横顔を盗み見る。


私服 かっこよすぎるよ先輩……。




そんなこんなで射的屋の前に着く。


碧
あ、
あのペンギン可愛い……。


半目気味で眉太な青いペンギンに
心を射抜かれる。射的だけに。


光流先輩
光流先輩
どした?
碧
いや、あのぺ……


言いかけてハッとする。

あんな可愛いものが好きなんて言ったら、
先輩絶対からかうに決まってる!!


碧
何でもないです!!
早くしましょう!!

射的屋のおじさんに鉄砲を渡してもらう。

狙うはもちろん、ペン太。
あ、今名付けました。





♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜


碧
い、1個も当たらんかった……
光流先輩
光流先輩
まぁ、まだ碧には早かったか!!
碧
子ども扱いせんで下さい!


しかしそういう先輩は
ゲーム機を当てているのでぐうの音も出ない。

星奈
星奈
そろそろ次行きませーん?
弥生
弥生
あ、ヨーヨーすくいしたい!!
本山先輩
本山先輩
ヨーヨーは食べれんぞ
平田先輩
平田先輩
そんなに皆食い意地はってないから
碧
そうですね、行きましょう



取れないなら仕方ない。

さようなら、私のペン太……。









端の方にあるヨーヨーすくいに行く途中、
光流先輩が急に叫んだ。


光流先輩
光流先輩
ごめん、ちょっと先行って!!
晴樹
晴樹
はーい


そう言って人混みに消えていく。


どうしたんだろ。














本山先輩がヨーヨーすくいで無双し終わった時に、ようやく先輩は帰ってきた。


碧
……っ、ペン太っ!!?


あの青い半目眉太のペンギンを抱えて。



光流先輩
光流先輩
おっちゃんと交渉してきた!!


そう清々しい顔で笑う先輩の手に、
ゲーム機はなかった。


碧
……まさか、ゲーム機と交換?
光流先輩
光流先輩
おう
碧
先輩ひょっとせんでも馬鹿ですね!?
光流先輩
光流先輩
酷くね!?



先輩は憮然とした顔でペン太を差し出した。


光流先輩
光流先輩
折角 お前の為に交換して来たのに
碧
……え
光流先輩
光流先輩
ほら、やるよ



この熱帯夜を走ってきて、
笑顔には汗が光っている。





碧
……く、くれるってんなら
貰います、けど……



……ほら、その笑顔。

反則なんですよ、いつも。



私ばっかりドキドキしてる。







ニヤける顔を見られないように、
私はペン太を抱きしめた。

碧
……大事に、します


先輩がくれたものだから。



光流先輩
光流先輩
にしても
そのペンギン可愛くないよな〜!!
碧
はぁ!!??
可愛いですし!!?
光流先輩
光流先輩
センスが0ゼロ
碧
ひょっとして
『関係性が0ぜろ』気にしてます?笑




そう返すと、先輩は黙りこくった。

図星かよ。



平田先輩
平田先輩
光流ー、
お前もヨーヨーすくいしろよ
平田先輩
平田先輩
んでもって本山に負けろ。
光流先輩
光流先輩
おま、自分が勝てねぇからって
他人巻き込むなよ!!




先輩は遠ざかるのに、
胸のドキドキは止まない。



星奈
星奈
せーいしゅん、してますねぇ
碧
うわぁぁぁあ!!?
星奈
星奈
にしてもそろそろ
弥生にもおいしい想いさせて
あげなきゃなんだけどな
星奈
星奈
一応主人公だし、
一言しか喋ってないの
ヤバいんだけど……
碧
え……、何の話してるの星奈
星奈
星奈
世界の秩序を守ろうって話
碧
マジで訳わかんないんだけど
星奈
星奈
まぁそれはいいとして



星奈がため息をつく。


星奈
星奈
人混みってどうしたら操れると思う?
碧
発想がSFなんだが?
星奈
星奈
弥生と平田先輩、
2人きりにしてあげたくて
碧
献身的友情だね



そう揶揄すると、星奈は軽く微笑んだ。



星奈
星奈
……そうだね、友情だよ
星奈
星奈
あの子のこと、
本当は私が幸せにしたかったんだけど





『叶わないんだったら、せめて応援しなきゃね』









星奈の視線を追った空には星は無くて、
ただ屋台の煙だけが伸びていた。