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第14話

見栄と軽口と本音の缶コーヒー【碧】
弥生
弥生
……平田先輩
弥生
弥生
…LINE交換しませんか?
平田先輩
平田先輩
おう
あぁ弥生良いなあ 青春やん←
光流先輩
光流先輩
みどり
光流先輩
光流先輩
何見てんの?
めっちゃ微笑ましげな目してるけど
碧
いやぁ……
碧
青春っていいなぁと思いまして
光流先輩
光流先輩
おばさんかよ
碧
先輩うるさいですよっっっ!
花のJKになんて酷いことを……泣
光流先輩
光流先輩
思考が老けると中身も老けるぞー
碧
先輩なんてハゲてしまえ。
光流先輩
光流先輩
怖っっっ
とか言いつつ笑ってる。














…その笑顔が最高に好きなんです…










なんて
碧
何笑ってるんすか
碧
イラってするんで止めて下さい
絶対に素直に言いきらんのよね!泣
光流先輩
光流先輩
はいはい みどりおばさん
碧
実年齢先輩の方が老けてますから!
ほんとはこんな噛みつきたい訳じゃない。

かわいい後輩って思われたいのに。











……先輩のこと、推し始めた頃。
もっと先輩のことを知りたいと思うようになった。
でも、先輩のこと、知れば知るほど




……私には、釣り合わないんじゃないかって




不安が先に立つようになって、

先輩に対して、素直になれなくなった。

軽口ばかり叩くようになった。




素直に

『尊敬してます』って

『先輩すごいですね』って














『先輩、好きです。』って
言えたらどんなに……



光流先輩
光流先輩
分かった分かった
光流先輩
光流先輩
俺が悪かったって笑
そんな言葉を言って欲しい訳じゃ……
ポンポン
碧
はっ ちょっ、先輩!?
頭に他人の体温を感じて、
私の顔は一瞬で真っ赤になった。
碧
…あああ頭なんて触らないで下さい!
碧
か、髪型が崩れちゃう
じゃないですか!
光流先輩
光流先輩
ああわりぃわりぃつい
そう言って悪戯っぽく笑う。
光流先輩
光流先輩
…にしてもみどり身長低いなぁ
がくっときた。
碧
言うほど低くないですし!!
光流先輩
光流先輩
何センチ?
碧
…153cmです
光流先輩
光流先輩
ちっさ
碧
小さくないっっっ
碧
……そういう先輩は
何センチなんですか?
光流先輩
光流先輩
173
碧
たかっ
光流先輩
光流先輩
20cm差だな
光流先輩
光流先輩
道理で視界に入らないと思った
碧
それはさすがに言い過ぎです!
碧
ほ、本気出せば2mだし!!
光流先輩
光流先輩
わーすごいすごい(棒)
ポンポン
碧
〜〜〜っ!///
碧
だから!
碧
止めて下さいってば!///
本山先輩
本山先輩
お2人さん仲良いですなぁ
碧
違いますっっっ



……別に、先輩がこんなことするのに

深い理由なんて無いって、もう知ってる。
少人数校で育った男子って
女子に触れるのに結構抵抗無かったりするじゃん?

そのノリなんだよ。
先輩が私にこんなに構ってくれるのも

別に私だからじゃない。
1年女子
1年女子
光流先輩お疲れ様でした!!
光流先輩
光流先輩
おうおつかれ〜
向ける笑顔は、誰に対しても変わらない。
碧
……先輩って、
ほんと愛想いいっすよね
光流先輩
光流先輩
そーかー?
光流先輩
光流先輩
ま、じゃなかったらこんなに
可愛げのない後輩に絡まんわな笑



『可愛げのない後輩。』




耳の奥にぐわんと

その言葉がリフレインする。
碧
…うるさいっすよ先輩!
意志に関わらず

私の顔は笑ってる。
先輩の前だと

どの感情も

素直には出てきてくれない。
平田先輩
平田先輩
…光流、まだ帰んねぇの?
光流先輩
光流先輩
あぁ、そうだな帰るか!
弥生
弥生
お疲れ様でしたー
本山先輩
本山先輩
おつー
ローソン方面に向かうのは、
今日は私と光流先輩だけ。
春の夕方の風は、まだ冷たい。
嬉しいはずの状況が、全く嬉しく感じられない。









光流先輩
光流先輩
あ、そうだみどり
碧
…何ですか?
光流先輩
光流先輩
ほい
手渡されたのは缶コーヒー。
光流先輩
光流先輩
今日、練習頑張ってたからな




…またその笑顔。

ずるいです先輩 反則っすよ。
温かい缶コーヒーを胸に抱いて

息を吸った。
碧
……ありがとうございます……
…先輩のそういう気遣い出来るとこ、尊敬してます
選挙カー
加藤太郎、加藤太郎でございます
どうぞ応援よろしくお願いします!
光流先輩
光流先輩
え、何か言った?
脱力。
碧
……もういいです……
せっかく頑張ったのに…



すると先輩はにやっと笑った。
光流先輩
光流先輩
前言撤回、やっぱかわいい後輩やわ
……聞こえてたんかいっっっ


さらに脱力した私の頭に
ポンポン
碧
だーかーら!///
止めて下さいってば先輩!
やっと言えた『尊敬』だって
ほんとの本音には届かないけれど。
冷たい風の中の貴方の笑顔は

缶コーヒーより暖かでした。