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第20話

想い入り乱れ県総体【弥生vol.2】
P.M 1:42。

もうすぐ、私たちの高校の女子の立が始まる時間。





……なんだ、けど。
荷物番をしていた私達の所に、
点つけ当番のはずの晴樹が帰ってきた。




星奈
星奈
あれ?晴樹?当番じゃ……
晴樹
晴樹
いや、まぁ、うん、そうなんだけどさ

困り顔で晴樹が言う。

晴樹
晴樹
ほら、もうすぐ女子の立じゃん?
晴樹
晴樹
なのに、仕事あるのに神川かむかわさん達が
帰ってきてないんだよ
碧
え、詩織しおりちゃん達何処いったん?
晴樹
晴樹
たぶんフリスビー用具店
晴樹
晴樹
先生が行ってきていいって言って……
星奈
星奈
あぁ、先生あの子達
気に入ってるけんね……w
弥生
弥生
先生ってめっちゃ面食いでなw
星奈
星奈
顔のいい子がお気に入りw
晴樹
晴樹
……30分くらいもう経ってて
弥生
弥生
……は!?30分!!?
星奈
星奈
いくら何でも長すぎん!?
碧
しかも選手のヘルパー2人要るやろ?


フリスビーの大会では、ヘルパーといって、
次に投げるフリスビーや予備のフリスビーを
用意して射場に持ってはいる役回りもある。

これも、1年の仕事。

碧
点つけは3人要るしどうするん?


明らかに人数が足りない。


晴樹
晴樹
……うん、だから、2人来て欲しい
碧
……そうやね
とりあえず荷物番は1人でもいいし
弥生
弥生
じゃあ、誰が行く?
星奈
星奈
じゃんけんで決めよか
星奈
星奈
じゃーんけーん……



その時、がさっと落ち葉を踏む音がした。



目線を上げると、












平田先輩。












心なしか、いつも以上に目に覇気がない。




晴樹
晴樹
平田先輩?大丈夫ですか?
なんか元気ない気が……
平田先輩
平田先輩
……ねみぃ。
晴樹
晴樹
……あぁ……
平田先輩
平田先輩
……だから、休憩に来た……



そう言って、ブルーシートの上に
ごろり、と寝転んだ。

そして聞こえ始める規則正しい寝息。



いや寝るのはやすぎん?
ていうか寝顔見たい絶対可愛いむしろ写真撮りたい




星奈
星奈
……みどりん、私らが行くべきやな
碧
そうだね
じゃあ、私達がヘルパーかな晴樹?
晴樹
晴樹
……あ、うん。頼んでいい?
星奈
星奈
任しときっ


たぶん、星奈と碧は
私と先輩を2人きりにしたいんだろうな。


そんなことしても何も起きませんよっ
ヘタレですからっっ←

晴樹
晴樹
……じゃあ、弥生。
荷物番よろしく。


……あれ?何か晴樹のテンションがいつもと違う。
動揺してるような……。


……考えすぎか。

私は1つ頷いた。

星奈
星奈
よし、じゃあ行きますかぁ、っと弥生
弥生
弥生
うん?
星奈
星奈
先輩の寝顔撮ったりしちゃ駄目だよ?
弥生
弥生
なっ……し、しないしっ
星奈
星奈
ほんとに〜?
弥生
弥生
しないよっ!……たぶん
星奈
星奈
たぶんてww


すみません実はさっきしようと思いましたごめんなさい謝るんで思考読まないで下さい意味ありげにニヤニヤしないで下さいあなたはエスパーか。←



碧
じゃあ今度こそ行ってきます!
弥生
弥生
うん、行ってらっしゃい
ヘルパー頑張れ!





……そうして3人は行ってしまって。



寝ている先輩と、座っている私。

2人。


沈黙。沈黙。そして沈黙。







上がる体温は初夏の太陽のせいか状況のせいか。


2人きりのこの状況を、
あまり意識しないで済むように
私は1人テントの中で
女子の先輩方の活躍を祈った。