小学生の頃の私は、もうすでに人見知りだった。
私は、小さい頃はよくいじめられてた。
それはね、保育園の頃だったの。
まだ、私はそのとき何も知らないから。
人見知りなんかじゃなかった。
むしろ、人懐っこかった。
みんなとは、保育園で会ったんだけど。
みんなは、私が保育園でも、小学校でもいじめられてるのを助けてくれたの。
本当は、保育園の他の子とかもとも遊びたい!!
って、気持ちでいっぱいだった。
けど。いくら仲良くできても。
裏切られる。そんなこと、保育園生のときに分かっちゃったの。
あまりに、残酷すぎた。
もっと、綺麗なままの。無垢な。
そんな、心が…。
まだ、幼いから。
『裏切られる』なんて、言葉は知らなかったけど。
大人になるにつれて、この感情って言葉に表すと『裏切られる』って言う言葉なんだ。って。
それはね。小学校…。中学校って、いじめはどんどんエスカレートしていったの。
本当は、もう小学校4年生の頃に死んじゃおうかな。って、考えちゃった。
何気無く言った。
そしたらね。
みやは、そんな一言。
私に光を指してくれたの。
なんでだろう。って。
初めてそんなことを言われた。
私は、育ててくれる親はいるけど。
冷酷な人達だった。
私には6歳兄がいる。悠騎(ゆうき)と言う名前の兄が。
とっても、話が変わるが。
兄は、私よりなんでも出来て。
頭もよくて、運動も、美術も、裁縫も、料理も、音楽も、物作りも、とにかく、なんでも、できる人だ。やらせて、出来ないものはない。
顔立ちもいいらしい。
それに、比べて私は。
なにもできない。
役立たず。
いても、意味がない。
顔立ちもよくない。
みんなからは、かわいいって、誉めてもらえる。
嬉しい。けど。
私は、かわいくない。
なにもできない。
いても、意味がない。
そんな言葉で、自分を責めることしか出来なかった。
兄はなにもできない、私に優しく接してくれる。
でも、それを裏腹にとってしまう私は。
『馬鹿にされてる。』
と、思ってしまう。
家族の中でも唯一、優しくしてくれる人なのに。
私は、それを突き放してる。
それでも、兄は優しく接してくれる。
ママとパパには生まれてから誉めてもらったことは、何度かしかない。
立ったり。歩けたり。喋ったときだけだろう。
感謝は一度。
『生まれてきてくれてありがと。』
きっと、生まれてから直後に言われた、たけだろ。
それからは、厄介な娘。としか思われてないだろう。
兄は私を思ってくれてるのに。
私は兄の気持ちを
裏切る。
みやに電話のコール
まぁ。みやと私の家はすぐ近くなんだけどね。
ピンポーン
みやの家族は、私のことを本当の家族みたいに受け入れてくれてたから。
その事情のことも知っていてくれたから。
本当のママとパパだと、思ちゃったりもしてる。
わかってくれてるから。
こんな、こと言ってくれてる。
そして、みやのお家でご飯を食べて。
この頃、妹子ちゃんは私より2つしか変わらないのに、妹子ちゃんの方が身長も大きかった。
お風呂もみんな、入り終わって。
みんなで、行くことにした高校は頭が良かった。
悠騎と比べて出来の悪い私は頭もよくないから、頑張らなくちゃいけなかった。
悠騎も、家族を見返すためにも。
((2階に上がってみやの部屋へ。
私とみやには、共通点が。
良く体調を崩す。
それから、二時間半勉強して。
それから、ベットに入って、電気を消して。
寝ました。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!