懐かしいな……あれが3年前か……
……あったね、そんな事
あの時あなたの下の名前は尋常じゃないほど落ち着いてなかったな。あなたの名字さんが病院からかえって来た時もなんにも教えてはくれなかった。だが、あなたの下の名前の様子から、相当ななにかあったんだと思ったんだ
……はぁ、僕の馬鹿
まぁ、大切な人の死がいきなり近くに来たら誰だってそうなるさ
迷惑……かけた?
クロと研磨にはバレたくはなかった
いつも通りに接して欲しかっただけだった
迷惑かけて、心配されて
こまらせたくなんて、なかった
いや、むしろ逆だ。教えて欲しかった。もしかして……迷惑かけると思って言わなかったのか?
僕はクロや研磨にジィちゃんの事で心配して欲しくなかった。バレーをただ一生懸命やってる2人を見てたかった
ジィちゃんの事で練習に身が入らなかったりしたら……
別にクロ達を信用していない訳じゃないけど……
・・・・
家族絡みのことをこれ以上2人に心配して欲しくなかったんだ
2人とも、凄い優しいから……
……はぁ。あなたの下の名前なら、そう考えてると思ってたぜ
トコトコトコトコ……
あのな、確かに俺たちが聞いたら心配する。けど、聞かない方が気になって仕方ないんだよ
……そうだね。2人ともジィちゃんには凄い可愛がってもらってたもんね
そういうことだ。知り合いだったら誰だって心配もするし、気になる。今更すぎるぜ
……教えないことも、実は相手には失礼だって事あるんだね
ま、結果的には本人から教えて貰ったから良いけどな。もう気にしてねぇよ
……そっか
今でもこうやってお見舞いに来てくれて凄い嬉しい
ジィちゃんも多分思ってる
勿論、僕だって嬉しい
2人とも、ちゃんと心配してくれてる
今度の手術はいつだ?
来月。主要のがん取る
全部取れんのか?
いや、主要のだけ。寿命を伸ばすように、医師の人も頑張ってくれてる
そうか……そろそろ覚悟しねぇといけないのか……
……ま、まだいいんじゃない?元気だし
でもいつ悪くなるかわかんねぇだろ?
……クロは今、それ気にしてる場合じゃないでしょ
……
大会。負けたらそれこそジィちゃんに叱られるよ
……それもそうだな
勝って、ジィちゃんを喜ばせてあげて
おうよ、任せとけ
僕も、見に行けたら行くよ
そこはマネージャーで!
なんでよ、めんどくさい
まーまー!固いこと言わずに
はぁ……
ま、それはそれでアリかも
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- 青春・学園
研磨の妹 ,天使らしい
研磨の妹 ,バレー部のマネージャーやるってよ . ※ 二次創作 ※ 夢小説
favorite 58,973grade 9,485update 6日前 - 青春・学園
あんたらの妹になんて生まれなきゃ良かったのに。
小さな,小さな市大会の出来事。 「おめでとう。ベストリベロ賞です。」 嬉しくて仕方がなかった。 私の努力が認められたみたいで。 「ただいま!お母さん!見て!見てよ!」 賞状を自慢しようと手を掛けた。 「侑!治!凄いじゃない! 2人ともメダルとトロフィーおめでとう!」 誰も私を見てくれない。 聞かれるのは兄達のことだけ。 「宮兄弟の妹」 それだけで私の名前なんて知らないでしょ。 心の底から思うよ。 「お兄ちゃん達の妹になんて」 「生まれなきゃ良かったのに。」
favorite 134,577grade 11,609update 2024/04/06 - ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 163,318grade 11,504update 2024/04/10 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 306,787grade 15,786update 2024/03/30 - 青春・学園
運動神経の優れた私の正体は…【完】
椚ヶ丘中学校 3年E組を卒業した私が烏野高校で男子バレー部のマネージャーとして送る高校生活の物語! ―――――――――キリトリ線――――――――― ・原作と異なる事多々 中学時代の作品はコチラ👉https://novel.prcm.jp/novel/tlGdipuniFd7EtQqovoQ この度、この作品の漫画版を描いて頂きましたっ! 漫画版の作品はコチラ👉 https://novel.prcm.jp/novel/5ceRyBkKmpPB6ZduEdP0
favorite 179,824grade 6,250update 3日前
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ノンジャンル
「百花繚乱」と私。〜悪の組織と秘密の任務〜
━━「百花繚乱」って知ってる? ──え、あの都市伝説って言われている? ━━そう、悪の組織から私たちを守ってくれるっていう組織 ごく普通の高校生、楠若葉。ある日、都市伝説とも言われている「百花繚乱」のリーダーからスカウトを受けて────!? これは、私達が悪の組織に立ち向かう物語。 表紙画像 菜月様 https://mobile.twitter.com/0802_na_ 2022/5/17 シルバーランク ありがとうございます! 2022/5/24 ゴールドランク ありがとうございます!
- ファンタジー
名誉も名声も称賛も要らないから。
世にも珍しい白髪の少女は人見知りな臆病者だ。だがこの世界でただ一人、全属性を扱える魔女でもある。しかし、彼女はそれを隠して生きてきた。人に見せたって彼女にとって興味のないものしか手に入らないから。 少女は躓きながらも生きる。 その身にある過去を抱きながら、運命に反撃すべく。 表紙:自作
- ファンタジー
再会の約束
ある日いきなり部屋にイケメンが現れた! 誰このヒト!? なんであたしの部屋に!? ってかホントに人間か!? ――いったい彼は何者なの? 不思議だらけの状況だけれど、謎の青年と出逢ってしまったことで、あたしの胸に恋心が芽生えてしまう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。