ピーンポーン
お父さん「あ、たぶんお母さんだ。あなた出てくれ」
あなた「はーい」
ガチャッ
あなた「どうぞ!」
お母さん「ほら、早く、慧入ってよ」
慧「待って待って」
あなた「えっと、伊野尾くん、お母さん?いらっしゃい笑」
お母さん「あら、お母さんなんて言ってくれて嬉しいじゃないっ!今日からよろしくね♡あなたちゃんっ」
あなた「よろしくお願いします!」
慧「ちょっと、えっと、」
あなた「あなたです。」
慧「そう。あなたちょっと来て。」
あなた「えっ、ちょっと、、まっ、、」
お父さん「あれ?あなたは?」
お母さん「なんか、慧に連れて行かれちゃったわ」
お父さん「テレビとは違うのか?」
お母さん「いいえ!テレビと同じ適当な子よ」
お父さん「あなた大丈夫なのか。」
お母さん「まあ、あなたちゃんなら大丈夫よ」
慧「お前さ、俺の事周りに言うなよ?」
あなた「言うわけないじゃないの。なんで逆に言うのよ。」
慧「こんなイケメンでかっこいいジャニーズのお兄ちゃんだぞ。みんなに自慢したいに決まってるだろ」
あなた「別に、私ジャニーズとか興味ないし、」
慧「なーんだ。こんな怖い雰囲気出して損した〜」
え、は、何この人。
さっきまで黒いオーラムンムンだったのに。
慧「あ、そうだ。俺いちおうお兄ちゃんだから、慧おにーちゃん♡でもおにーちゃん♡でもいいからね!」
あなた「慧くんって呼ぶので結構。」
慧「あなたちゃんってドライだよね〜。」
あなた「慧くんがくっつきすぎなんじゃないの?私はこれが普通。」
慧「え〜。てゆーかあなたちゃん可愛いね」
ギュッ
あなた「はっ……//」
慧「あれ?照れてるねぇ〜かーわい笑 」
あなた「う、うるさい…//」
慧「早く下いこーよー。」
あなた「慧くんが連れてきたんでしょ?!?!」
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。