※設定必読よろしくお願いします
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さ(また見てる…)
さ「うーらさんっ」
う「おわっびびった…」
さ「まーた志麻くんのこと見てるん?よー飽きひんなぁ」
う「う、うるせぇ!てか声でかい!」
顔を赤らめさせて口元に人差し指を当ててジェスチャーをしてくる
可愛くて愛おしい、俺の大好きな人
でも彼が俺を好きになる日はきっと来ない
ずーっと別の人を見てるから
さ(あーあ、なんかの手違いで好きになってくれへんかなぁ…まぁ有り得へんけど。)
そんな事を考えてる間に既に彼の目は別の人を見ていた
きらきらきら
別の人を見る彼の目はいつも輝いている
さ(いーなぁ志麻くんは…)
う「…っし、志麻くん!」
し「ん?どしたんうらたさん」
う「あのね、昨日──」
片想いの相手に必死に話す彼がとっても可愛くて、だけど
さ(苦しいなぁ…)
どうにも彼のいない場所は空気が薄いんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。