目の前のサングラスを見てため息しか出ない。
会いたくてとか嘘だろ。
絶対勘違いされてるし。
騙されるな、コイツは28のほぼアラサーだ。
ニッコリと営業スマイルする悟。
……あ''?おい、誰が彼氏だクソ野郎
キュッと手を握ってフフーンと笑う。
この際つられたとかどうでもいい。
ケーキ食べよ、はよ帰ろ。
また明日ね、と2人が見えなくなるまで手を振った。
「早く帰ろ〜!」とケーキのために、
悟の腕を組んで揺する。
ガゴっ
悟の頭に黒い何かが当たり、
後ろから声が聞こえてくる。
チャックを開けようとする棘を必死に止める先生。
「ごめんって!まだ何もしてない!」と言うと「何しようとしてた!」と真希に頭叩かれてた。
懲りない野郎だ。
棘が持ってるケーキを見て、
悟がギャーギャー騒ぐ。
___次回もよろしくお願いします!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。