ドアを乱暴に開けて
部屋に入ると、ソファに座った。
足を組んでにこやかに笑う。
皮肉をバンバン浴びせる。
敬語?
腐ったミカンどもに使うかよ。
パッと1枚の紙を渡す。
わー、と手を降ってそう言う。
条件はこうだ。
・夜、任務がある日も少なくないので
寝ていたって文句は言わない。
・呪霊の気配を感じた時は、
授業があっても抜け出す事を許可する。
・連絡を取るため、
電子機器の電源のつけっぱなしを許可する
・呪術師の邪魔はしない
・呪霊、呪詛師関係以外に関しては、
助けない。
・呪霊、呪詛師関係なら生徒はもちろん、
教師も守る対象となる。
「あ、ホント?」と上機嫌のまま、
足を組みなおす。
パクっと机に置いてあったお菓子を一口食べた後、
立ち上がる。
もう話は無いしね。
……あ、
笑顔で毒を吐くと、
「ばいばーい!」と言って校長室から出た。
…ウゲーッ、気持ち悪い。
___次回もよろしくお願いします!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。