今年のヒーロー界も、本当に豊作だ。
緑谷と轟の戦い、
爆豪と轟の戦い、
その他の戦いもとても良かった。
全部金賞あげたいくらいねっ。
そう言いながら、
更衣室のドアを閉める。
にしても、さっきの出来事は想定外だ。
決勝戦、雲羽は出さない方が良さそうだな。
雲羽の胃の中にしまっている大鎌を出すことは出来ないだろう。
かと言って、大技も使えない。
あくまで簡単な呪力操作と体術で終わらせるか。
雄英の体操着を来たのはいいものの、
似合うかどうか心配だ。笑われたらどうしよう。
いや、この私だし似合わないものがあるわけないか。
一息着いて、
通路から出た。
ははっ、と乾いた笑みを浮かべる。
言ってくれるじゃんプレゼントマイク。
顔を赤くする爆豪を見てニヤニヤ笑う。
ククッと笑って勝己を見る。
さぁ、戦いの始まりだ。
___________NEXT。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。