わぁ、腐ったミカンの種共だぁ〜!
学校に来て、
初めにそう思った。
私の席は1番後ろ。
まぁ、編入みたいなもんだから、
付け足し感半端ない
椅子に座ってのんびりしていると前の席の人に話しかけられた。
百がプルプルし始めた。
え、どうしたの?
そう聞いてみると、
バッと顔を上げてブンブン振る。
すごく嬉しそうな顔してる。
お嬢様なのかな?
だから名前呼びとかあんまりなかったのかな。
黒髪の子がやってきた。
耳からなんか出てるな。
ガッツポーズをする百。
絶対お嬢様だよね。
動く耳から伸びているそれ。
あー、それ個性の影響なんだ。
学校に忘れ物した時最強じゃん。
教科書だろうが消しゴムだろうが
なんでも作れるんでしょ?
感心しながらそんなことを思っていると今度は私に話が振られた。
個性、個性かー……
キャピっとピースを決めてそう言うと、
突如、爆発音が聞こえた。
_____次回もよろしくお願いします!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!