第5話

雄英
55,425
2021/01/16 00:36



わぁ、腐ったミカンの種共だぁ〜!




学校に来て、

初めにそう思った。





私の席は1番後ろ。




まぁ、編入みたいなもんだから、

付け足し感半端ない





椅子に座ってのんびりしていると前の席の人に話しかけられた。




八百万百
八百万百
初めまして!
あなたの前の席ですわ。
八百万百です、よろしくお願いします!
あなた
才条あなた。
よろしくね、百〜
八百万百
八百万百
も、百…!?



百がプルプルし始めた。


え、どうしたの?



あなた
あれ、名前呼びダメだった?



そう聞いてみると、

バッと顔を上げてブンブン振る。




八百万百
八百万百
いえ!!嬉しいですわ!
私も、あなたさんとお呼びしてもよろしいですか?
あなた
うん、好きによんで
八百万百
八百万百
❁**(⸝⸝⸝ˊᗜ​ˋ⸝⸝⸝)❁**





すごく嬉しそうな顔してる。



お嬢様なのかな?
だから名前呼びとかあんまりなかったのかな。




あの…



黒髪の子がやってきた。


耳からなんか出てるな。




耳郎響香
耳郎響香
うち、耳郎響香。
うちも友達にしてくれない?
八百万百
八百万百
大歓迎ですわ!
私は八百万百と申します!
あなた
才条あなた。
よろしくね〜
耳郎響香
耳郎響香
ヤオモモと、あなたね
八百万百
八百万百
や、ヤオモモ…!!
耳郎響香
耳郎響香
え、ダメだった?
八百万百
八百万百
いえ!!
あだ名なんて初めてですわ!!




ガッツポーズをする百。



絶対お嬢様だよね。




耳郎響香
耳郎響香
みんな、個性なんなの?
あ、うちはイヤホンジャック。
あなた
名前かっこよッ



動く耳から伸びているそれ。


あー、それ個性の影響なんだ。




八百万百
八百万百
私は創造ですわ!
無生物なら何でも作れます!
あなた
え、何それ。
ちょー便利なチートだね



学校に忘れ物した時最強じゃん。


教科書だろうが消しゴムだろうが
なんでも作れるんでしょ?




感心しながらそんなことを思っていると今度は私に話が振られた。




八百万百
八百万百
あなたさんはどんな個性ですの??




個性、個性かー……




あなた
私はね
あなた
無・個・性☆
 


キャピっとピースを決めてそう言うと、


突如、爆発音が聞こえた。







_____次回もよろしくお願いします!


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