第4話

3話┊あの子はやっぱり
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2021/01/05 09:45

夜になり、私たちは藤の花の家紋の家へ向かった。

美味しいご飯を食べて、綺麗な服を着て、ふかふかの布団で寝る。


私は、他の剣士もここに泊まったりするのかな...なんて考えて。


今夜は眠れそうにないな

鬼はさほど強くなかったから、身体はあまり疲れてないし

布団の中でゴロゴロして、ぼうっとしていたら


衣月に声をかけられた。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
......ねぇ心鳥、ちょっと話あるんだけど
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
何?衣月
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...話しにくいから、外出よう
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
うん...?

話って、なんだろう


────────


丸くて明るい月の下、衣月とふたり縁側に座った。

山の中だからか、星がきれいだ。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...単刀直入に聞くけど
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
ん?

衣月、鼻が高いから横顔が綺麗。

空を見上げる衣月を見ていた。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...心鳥、俺たちのこと関わりにくいって思ってるでしょ
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
...え、?

なんで、え?

どうして衣月がそんなこと言うの?
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
最近の心鳥さ
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
上の空っていうか、無理して笑ってるっていうか...w

ふわりと笑った、なんとも言えない表情。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
なんで、私...そんなこと
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
ほら、その表情かお
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
俺らにバレるか、焦ってるんでしょ?
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
どうして、
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
違う、私は...
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...ごめんね、なんか
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
......呼吸、解くね

“呼吸を解く”

それは、私の姿が見られるようになって

独りになる、ということ。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
嫌だ、なんで...やめて
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...全集中

なんで、

私、死ぬよ
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
や、だ...衣月、
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
夜の呼吸
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
伍の型
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
─────          暁闇アカツキヤミ          
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
……ッ

ふ、と消えていった

見え方は何も変わらない

だけど、衣月も八重ちゃんも霞ちゃんも居ない。


私だけひとりぼっち
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
はぁぁぁぁ…………

大きなため息をついた。

なんかフラフラするな


息の吸い方をわすれた

いつも特殊な呼吸をしていたから


衣月はすごいな、

私の呼吸を解くことができる。

...ということは、血鬼術もを解くことができるということ。


あぁ

これからどうすればいいんだろう


とりあえず...ここを出よう

私は隊服に着替え、日輪刀を持って出た。


元から衣月はあんな感じがしてたんだよね

だって私は心の呼吸の使い手。

少しくらい、心を読むことができる。


サクサク、と落ち葉を踏む音。

それがいっそう孤独感を感じさせる。



私は結局、みんながいないと何も出来ないんだよね

あんなに夢見ていたのに、馬鹿みたい。

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