第10話

9話┊蒼色のリボン
271
2021/01/09 15:16
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
任務がないと暇だねぇ〜...
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
町にでも出てみる?

咄嗟にでた私の提案。
_竈門 炭治郎@カマド タンジロウ_
竈門 炭治郎カマド タンジロウ
いいな!鬼舞辻の情報も得られるかもしれないし...
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
甘味も食べたいな〜
_嘴平 伊之助@ハシビラ イノスケ_
嘴平 伊之助ハシビラ イノスケ
俺は衣のついたアレが食いてぇ!
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
天ぷら、な
_竈門 炭治郎@カマド タンジロウ_
竈門 炭治郎カマド タンジロウ
それじゃあ蝶屋敷にも寄っていこう
_竈門 炭治郎@カマド タンジロウ_
竈門 炭治郎カマド タンジロウ
禰豆子、今から町に行くからな

木箱の中から、カリカリと音がした。


─────────


_竈門 炭治郎@カマド タンジロウ_
竈門 炭治郎カマド タンジロウ
人が多いな...
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
あ、甘味あったよ!
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
行こう、心鳥ちゃん
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
うん!

私はみたらし団子を、善逸は三色団子を食べた。

タレがツヤツヤ光って、甘くていつもよりもひどく美味しく感じられた。


そのまま2人で歩いていると、善逸は急に立ち止まった。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
……善逸?
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
心鳥ちゃん、来て...こっち

私は善逸に手を引かれて走った。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
ねぇ、炭治郎と伊之助は……
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
今はふたりで居たいの…………//

善逸が耳まで赤くするから、私も顔が火照る。


いつしか、繋ぐ手さえもドキドキしてしまって。

久しぶりに異性との恋愛感情を味わったみたいだ。


─────────



人通りの少ない路地へまわると、騒がしかったのが嘘みたいに思えてくる。
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
あのね、心鳥ちゃん……
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
ん...?
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
...これ、受け取ってくれる…………?//

善逸から差し出されたのは、蒼色のリボンだった。

真ん中にはきらきら輝く宝石のような飾りが付いている。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
私に...?
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
うん...

嬉しい

素直に...善逸が私に贈り物をしてくれた気持ちが。
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
……ありがとう
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
好きなんだよ
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
……え?
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
心鳥ちゃんのこと...、///

善逸が、私を……好き?
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
...
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
...ごめんね急に
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
ううん、そんな...私
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
だから、心鳥ちゃんともっと仲良くなりたいし...
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
俺の恋人になってくれたら……1番幸せ...っ//

私、

私は……
_蒼野 心鳥@アオノ コトリ_
蒼野 心鳥アオノ コトリ
あの、私……
_我妻 善逸@アガツマ ゼンイツ_
我妻 善逸アガツマ ゼンイツ
あ、返事はいいよ……別に

善逸がくれたリボンに目を落とす。

善逸が私のことを思って一生懸命選んでくれたのが脳裏に浮かんでくる。


なんだか急に善逸が男の人らしく見えてきて

自分の気持ちに焦った。



的確な返事が出来なくても

今はこのリボンが色褪せないように大切にしよう、

そう思った。

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