第16話

15話┊大嫌い
257
2021/01/16 07:42
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
心鳥...どうしてるかねぇ
_美風 霞@ミカゼ カスミ_
美風 霞ミカゼ カスミ
衣月、心鳥の呼吸解いたんでしょう?
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
…………まぁ、ね

そう、あの頃から心鳥の居ない3人の花鳥風月となった。
花園 八重ハナゾノ ヤエ
...あれ、心鳥ちゃんは?
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
え、八重今気づいたの?

衣月は嘲笑うように微笑した。
花園 八重ハナゾノ ヤエ
だって
花園 八重ハナゾノ ヤエ
...影薄いんだもん、あの子
_美風 霞@ミカゼ カスミ_
美風 霞ミカゼ カスミ
ちょっと八重、言い過ぎじゃ...

うるさいな、

あんなやつのどこが大切なの?

何を気にかけてるの?

...意味がわからない。
花園 八重ハナゾノ ヤエ
別に良くない?
花園 八重ハナゾノ ヤエ
私たちのことなんて誰も見てないし、話なんて聞けやしない……
_美風 霞@ミカゼ カスミ_
美風 霞ミカゼ カスミ
ねぇ…………
花園 八重ハナゾノ ヤエ
昔っから邪魔だったのよアイツ...
花園 八重ハナゾノ ヤエ
ノコノコ着いて来やがって...大嫌い
花園 八重ハナゾノ ヤエ
大大大大大ッッッ嫌い...!!!

イライラが募ってく。

2人に暴言をぶちまけて、ストレス発散。
_美風 霞@ミカゼ カスミ_
美風 霞ミカゼ カスミ
ねぇ、八重ってば...!!
花園 八重ハナゾノ ヤエ
うるさいな
花園 八重ハナゾノ ヤエ
霞ちゃんも地獄に突き落としてあげよっか、
_美風 霞@ミカゼ カスミ_
美風 霞ミカゼ カスミ
...っや、めて…………

怖がって後ずさった。

ほんと、ダサ
花園 八重ハナゾノ ヤエ
所詮あんたも能無しだもんね
花園 八重ハナゾノ ヤエ
1人になったら十二鬼月のひとりも倒せなくて...
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...まぁまぁ、その辺にしときなよ八重
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
あんまり怖がらせたらあとから面白くないじゃん
花園 八重ハナゾノ ヤエ
確かに、そうするね衣月!

私は衣月の腕にぎゅっと引っ付いて腕を絡めた。

私には衣月さえいればいい。

衣月だけ居れば...。








────────









どうしてそんなこと言うのだろうか。

八重が、心鳥にどうしてそんな嫌悪感を抱いているのか...。
美風 霞ミカゼ カスミ
...衣月
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
何?霞

衣月と八重の間には深く強い絆がある。

その理由は2人しか知らないし、知れない理由。
美風 霞ミカゼ カスミ
話したいことがあるんだけど
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
何話してんの?
美風 霞ミカゼ カスミ
八重...っ
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
霞が俺に話あるらしいよ
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
ふーん...そう

八重はフイっと向こうを向いて不服そうな顔をした。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
...それで、何?

なるべく2人の時が良かったけど

仕方ない、か...。
美風 霞ミカゼ カスミ
...ずっと思ってたんだけど
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
ん?
美風 霞ミカゼ カスミ
衣月と八重って...何かあったの、昔に
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
黙れ...!
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
その話したら殺すぞてめぇ...ふざけるな!!
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
ちょっと...八重

あまりの剣幕に驚き、手が震えた。
美風 霞ミカゼ カスミ
ごめ...なさ
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
そんな怒ったらダメだって
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
ねぇお願い衣月
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
コイツの呼吸も解いてよ...
美風 霞ミカゼ カスミ
やめて...!

心鳥もこんな気持ちだったのか。

いや、心鳥には外の世界に出る夢があったから...。
美風 霞ミカゼ カスミ
お願い、ごめんなさい
美風 霞ミカゼ カスミ
謝るから、お願いごめんなさい……
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
謝って済むわけないでしょ、馬鹿なの?
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
まぁまぁ、ね?

衣月が八重をなだめると、少し落ち着いた。

私もほっと胸を撫で下ろす。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
いいじゃん、話してあげよーよ
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
嫌だ
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
………………よ
_花園 八重@ハナゾノ ヤエ_
花園 八重ハナゾノ ヤエ
...……っ

衣月は八重に何かを呟き、八重は涙目で頷いた。
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
俺たちが出会ったのは、あの時
_宵闇 衣月@ヨイヤミ イツキ_
宵闇 衣月ヨイヤミ イツキ
覚えてるでしょ、霞も
美風 霞ミカゼ カスミ
うん……
美風 霞ミカゼ カスミ
──────“ 最終選別 ”

ねぇ、心鳥?

戦うから、私も

この醜くて汚い“花鳥風月”に必ず勝つから……。

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