それから1ヶ月ほど。
私たちの関係性はなにも変わらない。
変わったことと言えば、
増田くんが毎日学校に来てることくらい。
まぁ、大きな進歩だと思う。
私たちは明後日に迫ったテストに向けて屋上で勉強をしている。
屋上に机と椅子を持ち込んだことはまだバレていない。
見ての通り、3人ともそれなりに勉強ができる。
教えてもらうというよりかは、
教え合って答えに確信を持つ仲間みたいな感じで一緒に勉強する。
増田くんについて、最近知ったこと。
・数学得意だけど暗記は苦手
・自転車通学
それだけ。
幸せ、、か。
今幸せだからいいんだよね?、
と、言っても並んで帰る訳じゃなくて、
私が最後に屋上にいた証拠を隠蔽して帰る。
そんな日常のような非日常
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。