第2話

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2019/08/13 09:50
翌日。
私が学校についてもまだ、
後ろの席は空席のまま。

みんなは怖がっているらしいけど、
案外私は楽しみにしてる。









ガタッ






後ろの席からその音がして、
すぐに振り返った。


校則違反の赤髪、
ダボッとした制服を着崩して、
鋭い目。


みんなは反射的に黙っているようだった。







おもしろい。
増田貴久
増田貴久
なに、


睨むようにそう言われて、
自分がジロジロ見すぎていたことに気がついた。

でも、こんなに人に興味が湧いたことは無い。
あなた

はじめまして

増田貴久
増田貴久
.....
無視かい!

1人になりたい気持ちは分かる。
だから私はそれ以上何も言わなかった。










???
あ、まっすー来てんじゃん!


教室に高い声が響いた。


あ、去年同じクラスだった手越くん。
手越祐也
手越祐也
来るなら来るって言ってよ!
増田貴久
増田貴久
言わねーよ
ついてくんな


手越くんは学校内でもかなり人気な人で、
増田くんとの接点なんて思いつかない。

手越祐也
手越祐也
不思議だなーって思う?


手越くんが私にそう尋ねた。
あなた

まぁ、うん、

手越祐也
手越祐也
幼なじみののよー、ね?
増田貴久
増田貴久
しらねー


手越くんが付きまとっているってのが正解なのかな??

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