プリントを回す時、
何気なく立つ時、
目を合わせたいなーって思って、
頑張ってみるけどほぼほぼ寝てる。
まぁ、本当に寝てるのかは知らないけど。
みんな増田くんの席の横を通る時は忍び足で、
起こさないように、、、って感じ。
お昼休みがやってきて私は一目散に屋上に向かう。
屋上は本来なら入れないけど、ちょーっと頑張れば入れることは多分私しか知らない。
屋上の端の影でご飯を食べるのが日常。
ガチャッ
屋上のドアが開く音がした。
先生だったらどうしよう、、、
そう思いながら角に隠れながらそーっと見る。
赤い髪、広い背中。
あ、増田くんか。
増田くんは屋上の縁に立っている。
そして、上を見上げた。
その横顔は悲しそうだった。
屋上にフェンスはない。
そこから落ちるつもりなんじゃないか。
そう思って私は飛び出した。
あら、これ、間違えた感じ?
おもしろい、、、、、?
てか、まともに会話した!!!?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。