第3話

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2019/08/13 09:49
プリントを回す時、

何気なく立つ時、



目を合わせたいなーって思って、

頑張ってみるけどほぼほぼ寝てる。

まぁ、本当に寝てるのかは知らないけど。



みんな増田くんの席の横を通る時は忍び足で、
起こさないように、、、って感じ。



お昼休みがやってきて私は一目散に屋上に向かう。
屋上は本来なら入れないけど、ちょーっと頑張れば入れることは多分私しか知らない。




屋上の端の影でご飯を食べるのが日常。


ガチャッ

屋上のドアが開く音がした。

先生だったらどうしよう、、、
そう思いながら角に隠れながらそーっと見る。




赤い髪、広い背中。

あ、増田くんか。




増田くんは屋上の縁に立っている。
そして、上を見上げた。
その横顔は悲しそうだった。

屋上にフェンスはない。








そこから落ちるつもりなんじゃないか。


そう思って私は飛び出した。
あなた

ダメだよ!!!

増田貴久
増田貴久
なに?


あら、これ、間違えた感じ?
増田貴久
増田貴久
飛び降りるとでもおもった?
あなた

ごめん、

増田貴久
増田貴久
じゃあ、飛び降りよっかな
あなた

え!?!?ダメだよ!?

増田貴久
増田貴久
お前、おもしろい




おもしろい、、、、、?



てか、まともに会話した!!!?

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