第11話

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2019/08/14 14:14
守ってくれたのにお礼も言えずにお昼休みがやってきた。
とりあえず、屋上へ。






いた。
広い背中の彼は地面にあぐらをかいて座っている。
あなた

増田くん

増田貴久
増田貴久
ん?
あなた

朝はありがと

増田貴久
増田貴久
べつに
増田貴久
増田貴久
手越に文句言っといた
あなた

あぁ、(笑)
手越くんが悪いわけじゃないけどね




ドタドタドタと階段を上る音。

ガチャッと屋上のドアが開いた。
手越祐也
手越祐也
あなたちゃん!!!
手越祐也
手越祐也
ほんとごめんね!
まさかそんなことになるとは思ってなくてさ、、、
あなた

気にしてないよ?

手越祐也
手越祐也
でも、、、大変だったんでしょ?
あなた

ちゃっかり増田くんに助けて貰っちゃった

手越祐也
手越祐也
まっすーが?
増田貴久
増田貴久
べつに俺なんもしてねーし

それだけ言い残して行ってしまった。


やさしいくせに(笑)







同級生を信用したり仲良くったり、
そんなのめんどくさいし、
きっとすぐ終わりが来るって思ってたけど、
終わりが来たとしてもこの出会いに後悔はしない。


そんな気がしてしまっている。



一人でいる方が楽だって私も増田くんも知ってるのに。
手越祐也
手越祐也
まっすーが女の子に興味持つなんてね
あなた

いや、興味持たれてはないよ(笑)

手越祐也
手越祐也
自覚ないの?
あなた

へ?

手越祐也
手越祐也
やっぱいいや



なんだったんだろ?


自覚、、、、、、、?

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