第2話

にーぃ!
2,312
2021/03/14 14:06
あなたside






今日も上司の軽いセクハラに耐え、夜遅い時間に

寂しい家に帰る。






それが私の毎日。











だけど、今日は少し違った________





私はいつも暗い公園の前を通る。

昼は子供がたくさんいるのに夜は廃工場のような静かさ。

だけどそれが案外気持ちいい。

その公園の前を通る時だけ、時間が止まっているような感じがする。

何もかも忘れられる。

そんな公園が好きだった。
























だけど今日は7つの頭が見えた。



小さい頭が。
近寄ってもいいのか。    近寄らない方がいいのか。


どっちにしようと考えようとしているうちに足は動いた。


そう、7つの小さい頭に。



相手は子供。


私は優しく問いかける。
U
U
こんばんは。
U
U
こんな時間に何してるの?
出来るだけ、優しく。


恐怖を与えないように。
でも、そんなに優しく問いかけたのに、君達の体、小さな体が震えてるんだ。



何に怖がってるの?    私は怖くないよ?   大丈夫。安心して。



言いたい言葉は見つけようとすればするほど

たくさん見つかった。



だけど、質問攻めは嫌いでしょ?


分からないでしょ?



だから、君達が安心する言葉だけ囁くの。
U
U
こんな夜遅くにいたら変な人に捕まっちゃうよ?
U
U
捕まらないうちにおうちに帰りな?
じん
じん
おうち、ない…
しゅが
しゅが
おんま、あっぱないない…
U
U
帰ってこないの…?
じん
じん
ぅん…
そうか、捨てられたのか。



何て呑気に言ってられるような人間じゃないから



私は、また君達に問いかける




次は、君達が得する事を言ってあげるよ
U
U
おうち、来る?
ほそく
ほそく
、、、え、?
U
U
おねーさんのおうち、来る?
しゅが
しゅが
いいの…?
U
U
おいで。
私が君達の光になってあげるよ________
BTS
BTS
ねぇくぅすぅと!

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