第3話

2日目
2,050
2019/12/10 08:37
起きてみると空は茜色に染っていた。
生徒の気配もなく、そのまま荷物を取りに教室へ戻る。
案の定、私の机にはたくさんのラクガキが施されていた。
あなた
あなた
バカ、アホ、死ね、心無し、ブス……。
机に触れながら一つずつ単語を読んでいく。
あなた
あなた
そうなのかもね。
私はそう言い、学校をあとにした。
_______________
あなた
あなた
ただいまー。
お母さんの靴はあるのに、




帽子もあるのに、




傘もあるのに、


















お母さんだけいない。
グー
お腹から空腹の音がなる。
あなた
あなた
なんにも食べていや。
スーパーへ向かう。
しばらく行かなくていいように賞味期限の長いものをできるだけ多く買った。
はっきり言って持って帰る時、大変だった。
そのまま家に帰ったら弁当を温め、お風呂に入りベッドに向かう。
































「明日、何かが変わればいいのに。」











そんなことを思いながら眠りにつく。


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