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第130話

〜百三十話〜
75
2024/04/18 23:00
全員(あなた以外)
うおおおおお!!
ゴオオオオオッ


一時間後、日も沈み始め空が紅色に染まり始めた頃、そんな村人達の雄叫びが辺りに響いていた
あなたは順調に鞴が動いている事に満足気で、ラーメンを食べたのだからと交代の準備をしていた
ゲン
ゲン
うおおおおお!
ゲンはと言えば、顔を青くさせながらひたすら鞴を使い方酸素を送っていた
あなたはそんなゲンを見てニヤリと不敵に笑みを浮かべながらも屈伸する
クロム
クロム
フーフー機能パワーアップ改造した
製鉄所レベル2だぜ!
コハク
コハク
これで交代制ならいけそうだぞ!
コハクとあなたは今にも倒れそうになっていた村人達二人とも交代し、さらに砂鉄は加熱される
二人とも見た目によらず体力があり、製鉄炉から出ていた黒い煙はさらに勢いを増す
石神千空
石神千空
あさぎりゲン、大樹と杠は元気にやってっか?
ゲン
ゲン
……あぁ、そゆことね
必死こいてる心の隙にカマかけようと
勇気あんなぁ……
メンタリストにそういう勝負挑んじゃう?
千空の言葉にあなたは耳を傾けた
決して視線を向ける事はないが、無表情のまま、二人の会話に耳を傾けた
険しい表情でゲンを見つめる千空
あなたは余計な事を考えないように、見ないように、我武者羅に手を動かした
ゲン
ゲン
でも安心しなよ
特に大樹ちゃんなんか底なしの体力
知ってんでしょ?千空ちゃん
コハク
コハク
長髪男の手先確定だ!殺すか?
石神千空
石神千空
待てバカ
ゲンの言葉を聞いた瞬間、コハクは鞴から手を離し、ゲンに刃を向ける
すぐにでも始末するかと問かけたが、千空は首を縦に降らなかった
それどころか、止められ、諭される
石神千空
石神千空
あさぎりゲン
テメー百億%カマかけに気付いてて……
なんで急にアッサリ司の仲間だって認めた?
ゲン
ゲン
情勢が変わったのよ
これ見ちゃったからね
ね、あなたちゃん?
そこでゲンがあなたに話しかける
あなたはまさか自分が声をかけられるとは思ってもみなかったようで、反応に少し遅れながらも、ゆっくりとゲンに、千空に視線を向けた


ゲンから問いかけられた事で、あなたの近くにいたクロムの視線が鋭くなった
だが、あなたはクロムからの視線など全く気にする事なく、ゲンを鋭い眼光で睨みつけた
グリーントルマリンの瞳が鋭く光る
(なまえ)
あなた
私は司君の使者じゃないから知らないわ
でも、司君の作り上げようとしてる『若者だけの世界』に加わりたいとも思わないし、協力しようとも思わないわね
あなたただ淡々とそう告げると、再び黙ったままひたすら手を動かし始めた
俯いている表情は何を思っているのかは分からないが、柔らかい雰囲気ではない事だけは理解する事ができた

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