第129話

〜百二十九話〜
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2024/04/18 23:00
コハク
コハク
少なくとも……敵ではないと私は考える
千空、君がその女とどのような関係なのかは分からない
クロム
クロム
ツ!!?
コハク
コハク
先程、その女は敵か味方か私達自身が決めればいいと言った
……私は敵だとは到底思えない
石神千空
石神千空
コハクの言う通りだ、クロム
こいつは敵なんかじゃねーよ
千空の言葉に渋々納得したクロム
だが、あなたはそれどころではなかった
人一倍警戒心が強いコハクだ
そんなコハクが自身は敵ではないとハッキリと意見した
その事実にあなたは更に頭を悩ませた
石神千空
石神千空
とにかく、時間がたんねーんだ
あなた先生、頼んだぞ
(なまえ)
あなた
……了解、千空先生
あなたは千空からの言葉に少し間を置き、諦めたような表情で頷いた
皮を受け取ったあなたは製鉄炉を時々見ながらも素早い動きで設計図を完成させた
設計図の仕上がりに満足なのか、小さく笑みを作り千空に手渡した
石神千空
石神千空
やるじゃねーか、大賢者
千空はあなたの頭を乱暴に撫でながら素直にあなたを褒める
あなたは千空のそんな言葉を聞くと、頷きながらも一度置いて来てしまった荷物を取りに行くためにもその場から離れようとする
だが、それはクロムに止められてしまう
クロム
クロム
逃げんじゃねーぞ
(なまえ)
あなた
……えぇ、もちろん
すぐに戻って来るわ
あなたはクロムの言葉に何度か瞬きをしたものの、直ぐにニッコリと貼り付けたの笑みを浮かべ、頷いた
二人の間にはバチバチと火花が散っているように見えるのは、気の所為なのだろうか
(なまえ)
あなた
(きっとこれが、正しい反応なのよね……)
──
───
────


【夕方】
クロム
クロム
ヤベー!!
千空、製鉄炉がなんか変だぞ!!
鞴が完成し、やっと製鉄に入ろうと広場に戻ってくれば、いつの間にか製鉄炉が先程と少し変化していた
クロムは大きな声で千空にその事を伝えると、千空は独特な笑みをもらした
石神千空
石神千空
あー、問題ねぇ
そいつはきっとあなた先生の仕業だ
(なまえ)
あなた
鞴に合うように少し改造したのよ
あなたがクロムと千空が抱えていた竹で作られた鞴を受け取ると、製鉄炉に素早く取り付けた
何度か試しに動かしてみれば、それは歪に動く事なく良く動いた
鞴の最終確認を行ったあなたは千空に視線を向ける


千空が火をつけている間、あなたはラーメンを食べた村人達を三人、そしてゲンを連れ、それぞれを鞴の前に立たせる
鞴の使い方を手早く説明すると、全員が最初は軽やかに鞴を動かしていたが、次第に表情が死んでいく


──
───
────
全員(あなた以外)
うおおおおお!!

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