第125話

〜百二十五話〜
51
2024/04/17 23:00
ゲン
ゲン
俺は石化が解けてから、ずっと一人だけど?
石神千空
石神千空
どっかで見た顔だと思ったら
テメー、あさぎりゲンか
コハク
コハク
知り合いか?
コハクは千空がゲンの事を知っていた事に驚いたようで一瞬武器を下げた
だが、千空はコハクの言葉に頷く事はなく、呆れたように笑みを小さく零した
石神千空
石神千空
いや、1mmもしらねえ
ゴミみてぇな心理本書いてたマジシャンだ
ゲン
ゲン
読んだことあるの?嬉しいね~
そんでゴミみたいは酷いね
メンタリストって呼んでよ
いやぁ、勝手にラーメン頂いちゃったのは謝るよ
だからさ、この武器おろしちゃってくんない?
千空の辛口のコメントにゲンは落胆したような声を上げるが、千空は微塵も動揺しなかった
だが、誰がどう読んでもあの本は本当に酷かったなと感じる
理科室で時々部員が読んでいた事を思い出しながらも千空はゲンの言葉に耳を傾けた
ゲン
ゲン
もう怖くて手足プルップルで
せっかくのラーメン零しちゃいそうでね
銀狼
銀狼
ぼぼ僕が持っててあげるよう
コハク
コハク
(デタラメばかりだ)
コハクはゲンの様子と言葉に違和感を覚えたようで、さらにゲンに鋭い瞳を向けた
だが、ゲンはそんな事などお構い無しに言葉を続ける
ヘラヘラとした笑顔の仮面を張りつけて
ゲン
ゲン
今日も一人で食料探してたらビックリ!
懐かしいラーメンの香りがしてフラフラ~っとさ~
コハク
コハク
(この男は微塵も怯えてなどいない
そのロの紡ぐ言葉が羽のようにめっぽう軽い)
ゲン
ゲン
いやジーマーで、ドイヒーな生活だったわけよ
石神千空
石神千空
ククク……まあそういうことにしといてやるよ
ともかく世の中タダ食いはね……ぇ……
そこまで言うと、千空は何かを思い出したのか、ゲンを一瞥し口を開いた
突然千空が言葉を詰まらせたので、全員が不思議そうな表情を浮かべた
だが、千空だけが険しい表情を浮かべている
石神千空
石神千空
あさぎりゲン、テメーか?
スイカに『無銭飲食』何つー言葉教えたのは?
ゲン
ゲン
『無銭飲食』?
いや、俺はそんな言葉教えてないけど……
コハク
コハク
そういえばそんな事を言っていたな
スイカ、誰に教えてもらったんだ?
スイカ
スイカ
えっと、女の人だったんだよ?
頼まれてラーメン持ってって……
スイカの言葉にゲンは心当たりがあるのか表情を明るくした
スイカの言っている『女の人』は恐らく先程まで行動を共にしていた美しくて、クールで、ミステリアスな彼女の事だ
ゲン
ゲン
あ〜それはね〜きっとあなたちゃ……
(なまえ)
あなた
私よ

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