その後、私は勝利にお姫様抱っこされたまま
車の後部座席に寝かされ、
病院に連れて行かれた。
受付の人に勝利が保険証、お薬手帳を渡し、
看護師さんが私の名前を呼ぶのを待っていた。
看護師 「相川さーん、相川あなたさん」
ファン 「え、あなたちゃん?!…と、勝利くん?」
ファン 「えっ?!あなたちゃんお大事に!でも、なんで勝利くんが?」
なんと、医者から出た診断結果はインフルエンザA型。
仕事に支障しか出ないではないか
そう言って勝利は車を走らせた。
私は泣きそうになりながら勝利を見ていた。(多分)
そう言って勝利は私に顔を近付けて…
勝利からまさかの言葉に私は少し照れた。
そんな話をしていたらマネからタイミングよく電話がかかってきた。
マネ 《あなたー?》
勝利 《佐藤でーす》
マネ 《何で?》
勝利 《あなたが風邪…というかインフルAになりましたーいえーい》
マネ 《いえーいじゃないでしょ?!明日撮影!》
勝利 《そっかー…》
あなた 《平ちゃん》
マネ 《何?》
あなた 《明日の撮影行くかr…》
勝利&マネ 「「それはやめなさい!」」
あなた 《でも…》
マネ 《じゃあちゃんと治してから仕事してくださーい。》
マネ 《撮影とかは伸ばしてもらうから》
そう言って平ちゃんは電話を切った。
めちゃくちゃ優しい私の彼氏さんでした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。