朝。
なんか、あったかい。
……ん?
寝ぼけてるのかと思いもう一度寝ようかと目をつぶった途端、
昨日のことを思い出してハッとする。
え、え、え!?
ゆっくり顔を上げると、綺麗な喉仏があった。
……そういえば私
キヨくんと寝てたんや……
一気に心臓がうるさくなる。
てかなんで!?
確か、背中合わせで寝てたはず。
なのに今は、しっかり抱きしめられてる。
どういうこと!?
固まっていると、
低くて少し寝ぼけた声
寝れたんや……
まあ私も、お酒入ってたから熟睡やったけど。
そして、なぜこの状況なのか
勇気を出して聞いてみた
…………え
返答に仰天した私は
すかさずガバッと起き上がり、
寝転がるキヨくんをとてつもなく焦りながら見つめた。
顔が一気に熱くなる。
私やらかしたわ、これ
とんでもない焦りようをしてる私をみて
キヨくんがふっと笑う。
すると、私と同じように起き上がって
ぽんっと、頭を撫でられる。
……え、…ん…?
ドキッとする間もなく、キヨくんは部屋を出ていった。
キヨくん、、
「嘘だよ」って、
どこの部分が嘘なん……。
コロコロ転がってたってとこ?
…それとも…
「ベッドから落ちそうだったから押さえてただけ」
のとこ…?
本当は、ちゃんと抱きしめたくなったから、抱きしめてくれてたんですか…?
うぅ…っ。教えてよぉ……
私は数分間そのままベッドに項垂れてこのときめきを抑えるのに必死になるのだった。
私は軽くメイクして、着替えて
リビングに向かう。
すると——
テーブルの上には、トーストとホットミルク。
まさかキヨくんに
朝食まで作ってもらえると思ってなかったから、
我慢出来ずにニヤニヤしながら
言われた通りに対面の席へつき、一緒に朝食を楽しんだ。
この幸せな気持ちと
お泊まりしたという事実をしみじみと噛み締めながら
帰りたかったので、
お見送りは玄関までにしてもらった。
キヨくんにも、すぐに1人でゆっくりしてもらいたいし。
玄関でまだ少し湿った靴を履く。
ニコッと笑って振り返り、感謝をちゃんと伝える。
——でも。
なんか……足りない
このまま終わるのが、もどかしく感じる。
もしかしたら私がもう少し積極的に行動していたら、
関係性がもう一歩進められたのでは無いか…
いや、一緒のベッドで
抱きしめられながら眠ったのだって、
私にとっては充分過ぎるほど
大きな一歩だったのだけれど…。
……何か、1つでも何か爪痕を残したい…
自分からも行動したい。
キヨくんも私の事を
ちょっとでも「いいな」って思ってくれてるのなら。
私が自ら行動する事で
何か関係が変わるなら変えてしまいたい。
一歩踏み出す。
「?」いっぱいの顔の
キヨくんの方をまっすぐ見る。
決意して——
ぐいっと腕を引っ張る。
そのまま、目を閉じて。
彼の右頬へと自分から思いっきりキスをした。
それだけ言って、すぐ背を向けて
玄関を飛び出した。
外に出て、少し歩いて。
やっと立ち止まる。
息が上がる。
顔が熱い。
手で頬を押さえる。
やばい……
ちゅーしちゃったよぉ……
その場でしゃがみ込みたくなるのを必死でこらえる。
思い出すだけで無理。
小さく悶える。
でも——
胸の奥は、ずっとあったかい。
……よかった
自分から動けたこと。
あの距離を越えられたこと。
全部が嬉しい。
ゆっくり歩き出す。
朝の空気が気持ちいい。
不安もあるけど、それ以上に——
幸せが大きかった。
頬に残る感触を、何度も思い出しながら。
私は、少し浮かれた足取りで駅へ向かった。
momoです
どーでしたか!!今回長くなっちゃいました🙇🏻♀️
最近、私事ですが大失恋いたしまして。
ヨーキーのflorenceを見たら涙が止まりませんでした😢😢
失恋してからほんとにヨーキーでしか笑えなかったので
やっぱ出会えてよかったなって感じました✨️
そして!!お気に入りが20を超えましたー!!
見てくれているみなさん、本当にありがとうございます!
引き続き頑張りますので
良ければフォロー、お気に入り登録、いいねコメントお待ちしております!!
それでは次回もよろりんこ菊地凛子✋











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。