第93話
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あなたSide
あー重いー
買い物帰りの道は長く感じるよー
さっさと家帰ってゆきに温めてもらおーっと
ボールを追って道路に出た男の子。
その向こうからは車が…………
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兄貴Side
プルルル
あんまり授業終わりに電話がかかってくることってないんだけど
なんであなたが!
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ーー病院ーー
病室にいるあなたは顔は傷だらけだった。
頭には包帯が巻かれていて直接見ると痛々しかった。
聞こえてくるこのあなたの寝息はあなた自身の寝息なのか、それとも呼吸器の音なのか分からなかった。
あなたの病室の隣の部屋へ行き座る。
あなたはきっと目を冷ましたときに言うだろう。
「男の子は?」って。
どんだけお人好しになれば気が済むんだよ。
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あなたSide
目を擦りながら起きると兄貴が涙目で俺のことを見ていて俺が起き上がったら抱きついてきた。
よく見たら自分の家じゃない。
部屋の中には泣いているメンバーと俺に抱きついている兄貴、そっと見守るユーレイ先生がいた。
あ、男の子。
親子であろう2人が俺に頭を下げる。
俺はズイズイと男の子を引っ張って外へ出た。
もちろん後ろから鬼のような顔をしたユーレイ先生を引き連れて。
二人で一斉に駆け出す。
俺は全速力で走った。足を捻挫だかしてるのか知らないけど痛い。
でも俺は全力で走った。
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兄貴Side
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皆さん!
暗いお話ばっかりじゃないですか!
明るいお話ないのですか!
別にいいですけど。
これからは大体明るいお話縛りで行きますからね!
ちなみに今デイリーランキング上位狙ってます😎