第84話
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あなたSide
バカめ。
今日の俺はペンをポケットに入れてあるんだよ。
なんでかって?
このあとジェルの家に行ってこの前食べたお菓子を返そうと思ったからだよ。
もちろんコメント入りでね!
さぁ!こーんな自殺用みたいなロープを切っちゃいましょ!
典型的なロープで助かったよ。
ロープは案外直ぐに切れた。
その後俺は部屋のドアを開けて部屋の外には出ずに部屋の中の見つかりにくい場所に隠れた。
兄貴とかくれんぼしてたからうまいんだぞ!
しばらくしてからあの女が来た。
女は慌てて外へ出ていった。
結構頭悪いな。
ドアが開いていたからって外に出たとは限らないのに。
俺だったらまず部屋中を探してジェルを見つけるね。
え?なんでジェルかって?
お菓子もらうため。←返すんじゃなかったの?
俺は外に出た。
と思ったら、ブザーが鳴り始めた。
でもこれは好都合だな。
じゃあさっさと片付けますか!
ドスっ!という鈍い音を立てて俺は女のお腹目がけてパンチをし、気絶させた。
この女は俺の個人情報を調べた。
だから俺の顔を知っていてお菓子まで用意できたんだ。
そして、複数のサイトを見たとしても習い事の欄は何も書いてなかっただろう。
だから女は俺が暴力ができないと判断した。
俺は習い事じゃなくて兄貴から教わったから習い事に含まれない。
お馬鹿ちゃん♡
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さとみSide
あなたと連絡が取れなくなってから2日。
何かあったんじゃないかと心配した俺達はお兄さんにも来てもらって警察へ行った。
でもすぐには探してもらえなかった。
捜索するのは優先順位があるらしく、お年寄りや小さな子供。その後に成人女性、成人男性になるらしい。
みんながもうだめなのかな?と思いたくはないが思い始めてしまっていたとき、お兄さんのスマホが鳴った。
お兄さんは廊下に出て電話に出た。
戻ってきたときのお兄さんはとっても急いでいるようだった。
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あなたSide
あー酷い目にあった。
あの後俺が暴力罪で逮捕されそうになったんだけど、訳を話したら逮捕されなかった。
その訳を話すのにまる1日かかるとは思わなかったけど。
警察も女の家に入って証拠を集めたらしい。
決定打は防犯カメラだったらしいけど。
あんなにいい防犯カメラ買ったのにそのせいで捕まった女面白いな………………
警察は疑うのがお仕事ですよー
ドアがぶっ飛びそうな勢いで入ってきたのは兄貴でした。
おまわりさんの長ーい長ーい説明が始まりました。
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莉犬Side
お兄さんが警察署から出てきてあなたくんと会ったとき、みんなであなたくんを抱きしめた。
あなたくんは笑ってた。
その笑顔がすっごく安心した。
家に帰ってお兄さんから話を聞いた俺達は何度も目玉が飛び出そうになった。
誘拐されて?色んなことされて?気絶させて?捕まった。
意味わかんない。
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『大事なお話。』
すとぷり
概要欄
今回のことはすごく重く受け止めています。
あなたくん自身の身が大丈夫だったからと言って許される問題ではありません。
このようなことのないように、これからも応援をよろしくお願いします。
コメント
--所々笑いを含めているけど、それはあなたくんが辛いからだよね。
--そんなことが2度と起こらないような応援の仕方にしましょう!
--とりあえずあなたくんが無事で良かった。
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誘拐編完結です!
リクエストありがとうございました!
我ながらこのお話自信作( ・´ー・`)どや
これからもリクエストお待ちしています!
バイバーイ!