第3話

1日目 彼氏さんの素直
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2020/04/13 14:32
余命宣告されたその日の夜

医師に急に余命宣告され、後5日と告げられ、私は夜、兄弟たちが帰った後泣いた。

本当は泣いちゃダメって分かってるのに。

兄弟たちの方が悲しいって分かってるのに、迫り来る死が怖くて、怖くて、泣いてしまった。

そしたら、ピロンとLINEの通知音が鳴り、見ると左馬刻からだった。

どうしよう。って色んな感情が溢れて、呆然としてた。

でも、左馬刻からのLINEは止まらなかった。
左馬刻「おい。既読無視かよ。連絡よこせや」

あなた「ごめん。」

左馬刻「やけに素直だな。明日雪降るんじゃねぇか?」

あなた「降らないよ。どうかしたの?」

左馬刻「一郎のドクソ野郎から聞いた。おまえ余命宣告されたんだってな。」

あなた「聞いたの?もう。別に言わなくていいのに。」

左馬刻「アホか。気になるだろ。しかもよ、あいつ泣いてたぞ」

あなた「そっか…。泣かせちゃったな。」

左馬刻「俺様もお前に会いにいく。」

あなた「なんで?」

左馬刻「俺様はお前の彼氏だろうがよ」

あなた「…嬉しい。ありがとう」

左馬刻「はっ。会ってから言えや」

あなた「うん」

左馬刻「じゃあ早く寝ろや。」

あなた「おやすみ」

左馬刻「おやすみ。あなた。」
突然の事でドキドキした私。

だって、名前を呼ばれるのは珍しかったから…。

普段は「お前」「おい」とかなのになんで今…。

照れたよ。

あまり眠たくなかったが、左馬刻に会いに行くと言われたもんで

楽しみになってきて、左馬刻の言う通りに寝よと思った。

おやすみ私。明日も生きて。
朝7時頃に起きた。

携帯のランプが光ってたもんで見たら、左馬刻だった。

左馬刻「おい。俺様今日予定無いからお前に会いに行ってやるよ」

左馬刻「楽しみ待っとけや」

って。

相変わらず俺様なんだから。

そんな事を心で思っていても、やっぱり来てくれる事は…嬉しい。
9時頃

トントンとドアがなった。
山田
はーい!
と返事をしたら、いつもは不機嫌な顔してるのにちょっとだけ嬉しそうな左馬刻。
碧棺左馬刻
よぉ。会いに来てやったぞ。
山田
へへ!左馬刻、来てくれてありがとう!
碧棺左馬刻
お、おう…。
碧棺左馬刻
あー、俺様、花買ってきてやったぞ。
ほら、
山田
わぁ…綺麗な花!
ありがとう左馬刻!
碧棺左馬刻
おう。
山田
でも、左馬刻がお花屋さんに行って買いに行ったの?
碧棺左馬刻
そうだよ。なんか文句あんのか
山田
ぷっ、あはは!
だって、ヤクザがお花買いに行くなんて…
ダメだ!あははは!
碧棺左馬刻
うっせーな!
俺様だって恥ずかしかったわ。
山田
でも…本当に嬉しい。ありがとう。
碧棺左馬刻
はっ。どうってことよ。

左馬刻といっぱい喋ってたら、もう夕方だった。

左馬刻がそろそろ帰るわ。って言い出してきて、

もうちょっとで扉を閉めようとした時
碧棺左馬刻
あー、おいあなた。
花言葉調べとけや。
俺様もお前と同じ気持ちだからよ。
じゃーな。また来るわ。
山田
うん。分かった!
…またね。
左馬刻が帰った後

携帯を開いて調べた。

「花言葉 バラ」

そしたらある記事を見つけて見ていたら、

私はやっとその意味を理解して恥ずかしくなった。

左馬刻も同じ気持ちで嬉しかった。

顔中に熱が出てきてベットに潜った。

でもやっぱり左馬刻にも伝えなくちゃと思って、LINEを開いた。

あなた「今日はありがとう。左馬刻、私もあなたを愛してる」

それだけ送って寝た。
バラ 花言葉

あなたを愛しています。

彼女が生きられる日数は

あと、4日

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