はっ、はっ、…姉ちゃん!
うわっ!びっくりした…!
お、俺早く姉ちゃんに会いたくて…
ふふ、ありがとう
…ん?二郎、また喧嘩してきたの?
うっ、だ、だって、アイツら絡んでくるし…
もう…
二郎が強かったのはいいけどもし、弱かったら怪我してたかもしれないでしょ?
二郎が怪我して帰ってきたら姉ちゃん泣くわ
えっ…それは…嫌だ
ふふっ!
…だから絡んできた相手も大切に思ってくれる人がいるんだから
…もっと、仲良くしなさい
ね…?
う、うん…分かったよ姉ちゃん
それでこそ二郎だ!
(…姉ちゃんは仲良くしたくても恨まれたから…ね)
数時間後
…もうこんな時間!
二郎、暗くなってきたからもう帰りなさい
えっ、俺…まだ姉ちゃんと…
だめ!一郎が心配するわよ?
また何時でも会いに来なさい!
姉ちゃん待ってるから!
う、うん…またね姉ちゃん。
またね!
━━━━━━━━━━━━━━━
私は“またね”という言葉が使えるのでしょうか。
彼女に残された時間はあと2日
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。