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第14話

ピンチの中也さん
【中也said】
ギルドとの戦いが今日終わった。
芥川と探偵社の人虎がギルドの社長、フィッツジェラルドを倒したのだ。今は其れの記念として姐さんと首領とワインを交わしている所だ。
「これ中也、飲み過ぎじゃぞ」
「確かにかなり進んでいるねぇ」
「お二人共心配し過ぎですよ」
そう言って自分のグラスに継ぎ足し、グラス越しに辺を見ると世界は赤みがかっていた。
「・・・羽那君を呼ぶとしよう」
「そうじゃのう」
”羽那”
俺の背後を任せれる優秀な部下だ。
彼奴に出会ったのは何時だっただろうか。
彼奴に出会ったのは確か・・・・・・







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俺は任務が終わり少しの街灯で照らされる路地裏をいつもの様に歩いていた。
然し、今日の路地裏は銃声やら血の匂いやら叫び声やらでとても「いつもの様に静かだ」なんて言える状況では無かったのだ。
「ったく夜中に騒がしい奴らだ」
こんな街中、てか夜中に銃撃戦すンじゃねぇよと悪態をつきたくなる。だが、其の考えは一人の女と複数の男共が目の前を横切った事により違う事が証明された。
――――銃撃戦じゃ無くて彼奴が追われてンのか。
然して、こうも思った。
”彼奴を仲間にしたい”と。
独占欲のようなものが心に浮上し俺は戸惑った。
だが、初めての感情に喜びを感じたのは事実。
――――此奴は面白い奴かもしれねぇ
ほのかな期待が俺を支配したのである。


俺は名前も知らない女を抱えポートマフィアに連れて帰り首領に診てもらうと栄養不足と疲労であると分かり、此奴はベッドで休ませる事になった。
真っ白なカーテンとベッド。
ベッドに横たわっているのは名も知らない女。
然し其の姿は絵になるなぁと何度も思った。
起きたら先ずは事情を言って名前でも聞こうと考えていると女の瞳が開いた。
俺を見た途端眼球が大きく見開かれる。
「ようこそ、ポートマフィアに。」
「・・・ポートマフィア・・・あの男達は・・・?」
「俺が蹴散らしたぜ?」
「そうですか・・・・・・・・・」
それだけを言って下を向き黙る女。
「具合が悪いのか?」そう尋ねると「一人にして欲しい」と言われ俺は席を外したのだった。
席を外した五分後に首領から連絡が入り、以前あの女の組織が”ポートマフィアの手柄を横取りした”と聞き急いで部屋に戻るとそこにはもう、あの女の姿は無かった。













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「う、ん・・・」
朝日に顔が照らされて眩しい。
其れを避ける為に寝返りをうった。
寝返りをうつと羽那が見えた。
何だ羽那か。
・・・・・・・・・は?・・・羽那?
もう一度、瞳を閉じて開けて見る。
・・・矢張り羽那だ。
「はァァァァァ?!!」
嘘だろ?
何で此奴が部屋に居るんだ!?
思わず大声が出たが二日酔いなのだろう、ズキズキと自分の声が頭に響いた。
「・・・いっ・・・痛てぇ」
自然と頭に手を置き下を向いた。
途端、びびった。
どんな敵でもびびった事は無ぇが、之ばかりは
流石の俺でも背筋が凍った。
何故なら
・・・俺は服を着ていなかったのだ。
上半身は裸、下は下着のみの着用。
羽那の姿はシャツを着ているのだがボタンが見えるだけで三つ程外されている。
つまりはあれだ。
上の下着が見えてる状態だ。
・・・・・・ヤっちまったのか?
・・・・・・部下とヤっちまったのか?
思い出そうとするが酔っていたので何一つ覚えておらず、精々思い出せたのは首領と姐さんと祝いのワインを飲んでいた所だった。
「・・・何で俺覚えて無ぇんだよ!??!」
頭痛覚悟で叫んだ。
ああ、頭が痛い。
「・・・だ、大丈夫ですか?」
見ると起きた羽那が心配そうに見つめている。
「手前が大丈夫か!?」
「はい?」
「何された!俺に何された?!否、いっそ言わないでくれ!?兎に角本当に申し訳無かった!!」
土下座で羽那に謝った。
もし、羽那が嫌がっていた状態で無理矢理シてしまっていたら・・・と、不安が頭を埋める。
「・・・ふふっ中也さん?勘違いしてますよ?」
「・・・・・・・・・・・・シて無ぇのか?」
恐る恐る尋ねると「はい」と微笑んだ状態で羽那が言った。一気に不安が消し去られていく。
「何だ良かっ・・・」
「まぁヤられそうになりましたけど」
「誠二申シ訳御座イマセンデシタ。」
再度土下座をした。
「大丈夫ですよ!頭上げて下さい!」
「上司トシテ俺ハ失格デス。」
「いやいや私こそ止める為に中也さんの頭を硬化した手で思い切り拳骨してしまい申し訳なかったです!」
「硬化した手って殺す気かよ」
此奴の異能により硬くなった手は下手するとコンクリートが切れ、鉄が曲がる。もしや頭痛は此奴のせい?
「中也さんがボタンを外そうとしてくるし首にキスをしようとしてきたので・・・」
「本当二申シ訳無イデス」
「だから頭を上げて下さい!!」
「俺ハ罪ヲ犯シマシタ」
「ポートマフィアが其れ言いますか?」
「と、兎に角手前服着ろ!!」
「中也さんこそ殆ど全裸ですよ?」
「〜!!煩ぇ!」
「ほらティシャツ来て下さい」
羽那が言いながら急に頭に被せてきた。
「うお?!馬鹿!此の位一人で出来る!!」
「いやいや心配ですから。」
「否、マジで・・・」


















【服を着た後の会話】

「・・・俺を全力で殴って沈めた後、如何して
帰らなかったんだ?」
「中也さんが倒れる時に私を押し倒したので
起き上がれ無かったんですよ。」
「今度何カ買ッテ詫ビサセテ下サイ」
「では梅酒を」
「棚ゴトプレゼントシマス。」