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第37話

根性が腐った男2
「・・・本気で言ってんのか」
こんなに動揺しているのに口から出た声は驚く程
低いトーンだった。
「もしや五大幹部様は御機嫌斜めかな?」
「質問に答えやがれ」
「・・・だってさぁ、何時迄経っても告白しないじゃないか。其れなら私があの子を貰おうかなぁーって。其の方が周りには言い訳しやすいでしょ?この私に横取りされたって事にすれば良いんだから。」

「ね?」
ニッコリとお得意の薄っぺらい顔。
其の顔が気に食わず俺は眉間に皺を寄せた。

「・・・前回手前は俺に彼奴を頼んだ」
「頼んだ訳じゃないよ。以前も君に言ったけど私のものになってもあの子は幸せにならないよ」
「なら如何云うつもりで・・・」



”奪う何て言ったんだ”



















「嫌がらせだけど?」


















_______________俺は太宰の胸倉を掴み、睨んだ。





「・・・太宰、嫌がらせにも程があるぞ」
「愛車に爆弾を仕掛ける奴に限度を頼むのかい?」

掴まれた状態で此奴は笑う。
見ていて溜息が出た。

「はァ・・・開き直ってンじゃねぇよ」
「君も仕返しをすれば良いだろう?」
「なら手前の今迄の女に今の職場を教える。」
「うん、中也それだけはやめようか」

若干焦った様子で太宰は言ってくる。

「今迄の行いだな」
「中也に言われたくないよ」
「こっちの台詞だ」

会話をしながら俺は太宰の胸倉から手を離した。



理由は・・・此奴に羽那を取る気が無いから。
先程はカッとなってしまったが、考えてみると此奴は俺が好きになった奴に手を出したことは無い。好みが違うのも理由にはあるかも知れないが、この鯖野郎はタラシだから好みとか関係無いと俺は思う。
・・・ん?じゃあ此奴は俺に気を使っていたのか?
・・・・・・嘘だろ?絶対俺は認めない。絶対。



俺が考え事をしている間に立ち上がった太宰は
服を数回叩き此方にクルリと向いた。

「確認だけど羽那ちゃんのこと好きなんだよね?」
「・・・おう」
「付き合いたいんだよね」
「・・・おう」


「そっかぁ〜」

太宰の口端が
一気に吊り上がるのを俺は見逃さなかった。












































「!?真逆・・・」









































「羽那ちゃーん、出ておいでー?」





















































気まずそうに木の影から羽那が姿を見せた。