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第6話

悪夢の幕開け
「芥川・・・あんた馬鹿なの?」
「黙れ粉々にするぞ」
「してみなよ」
「まあまあ、二人とも」
椅子に座っている樋口が止めに入る。
「いや、流石に馬鹿だと思うよ?だって折角傷口が治ってたのに再度傷口を開くなんて」
芥川は退院した次の日にギルドの二人と戦った。そのせいで傷口が開いてしまった為もう一度病室で安静にさせられていたのだ。
「余り無理しないで下さい」
「之くらい平気だ。」
「・・・」
樋口は困った顔で私を見てきた。
恐らく私からも言って欲しいんだろう。
まぁ芥川は言っても聞かないから言わないけど。
話題を帰るため樋口にQのことでも聞くとしよう。
「そう言えばQは?」
「Qは散歩に出掛けた筈です」
「・・・其れ心配なんだけど」
夢野久作は精神操作の異能者だがまだ幼い。
下手に使えば大問題になるが・・・。
「大丈夫だと思いますよ?」
「・・・そう」

万が一夢野久作が武装探偵社に捕まっても悪用されることは無いだろう。然し、ギルドに捕まれば其の可能性は充分考えられた。
・・・でもまあ、夢野久作が異能者であることをギルドは知らないし・・・大丈夫だよね。


この時は考えてもいなかった。
真逆本当にQが悪用されるなんて。












【7日後】

私はちょっとした用事の為、街を歩いていた。
すれ違う人々の表情はそれぞれで、笑っている人や泣きそうな人、無表情の人なども居て彼等が何を想い悩んでいるのか見当もつきやしない。
見当もつきやしないが何せ私には関係無い。
ふと気になった。
自分の左手首に気味の悪い手形がついていたのだ。
之は・・・・・・Qの異能?
何で・・・真逆本当に悪用された・・・?
「何これ気持ち悪ーい!」
「うわ、本当だ」
そうやって会話をする女子高生の首元にも手形が。
間違いない、Qの異能が使われた。
兎に角、中也さんに伝えなければ。
そう思い電話を上司に掛ける。
4コール程して彼は出た。
「羽那です」
「何かあったのか?」
「Qの異能です。」
「・・・は?」
「Qの異能が・・・」
視線を向けた先の人物を見てこれ以上
言葉が出ることは無かった。
嘘だと思ったが目線をずらせない。
その人物は間違いなく















――――私の姉、カリンだったから。――――



























「カリン!!」
私は上司との電話をよそにカリンへと走った。
然して抱き締める。
間違いない、カリンだ。
カリンが帰って来たのだ。
「わあ!羽那どうしたの?」
「会いたかった・・・」
鼻声で私がボソッと言うと優しく頭を撫でてくれた。
カリンの癖毛が頬に当たりこそばゆい。
「今はポートマフィアに属してるから貴女も・・・」
「駄目!!」
カリンが私の言葉を遮る。
「カ、カリン・・・?」
「・・・ごめんね。うちは死んだの。」
悲しそうな顔で静かに言うカリン。
然してカリンの身体は消えた。
「カリン・・・・・・?カリン!???」


「いい気味だ。」
腹が立つセリフが聞こえて来た。
後ろを振り返ると、以前居た組織の奴等が。
そのうちの一人が此方に走って来る。


















私は近付いて来た男の首を掻き切った。。
赤色の液体がそこから溢れ出る。






















「・・・あんたら全員、覚悟しろ。」
殺してやる。
全員。