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第5話

強い消毒の匂いで目を覚ます。
あれ・・・此処は・・・・・・病室?
さっきのは・・・夢・・・か。
「何故貴様が居る。」
顔を上げると芥川が上から睨んで居た。
「帰ったのでは無かったのか」
「忘れ物を取りに来て・・・寝たみたい」
「図々しい奴だ。」
そう言って何故かハンカチを渡して来た。
「?」
はてなマークを浮かべる私。
其の様子を見て芥川は驚きながら言った。
「・・・自らが泣いてるのも分からんのか?」
「え?泣いて・・・?」
そっと頬を触ると、芥川の言う通り、頬には水滴がついていた。












芥川には「夢を見た」とだけ伝えた。
芥川は素っ気なく「そうか」と言ったが先程の様に「さっさと帰れ」とは言わなかった。
恐らく彼なりに気を使ってくれてるのだろう。
「退院はいつ頃?」
「二日後だ。」
「はぁ、二日後には毎日顔見ないと行けないのか・・・嫌だなあーー」
「僕とて同じだ。貴様と顔を会わすなど悪夢」
ムッとして睨むと睨み返された。
「羽那」
「何?」















「余り溜め込むな」
「へ・・・?」
急な言葉に間抜けな声が出た。
芥川は続ける。
「苦しいなら助けを求め。言うも言わぬも貴様の勝手・・・だが貴様を心配している人間に失礼だぞ。」
「・・・・・・」
何と言えば良いか分からず首を縦に降った。


















「・・・素直な貴様は中々気味が悪いものだな」
「何それ!酷い!」