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第33話

諦めとエールと。
振り落ちる沈黙。
驚き、目を見開く羽那。


然し出た言葉は至って短いものだった。

「ごめん。」
僕の顔を見てしっかりと言われる。



僕は今振られたのだ。
分かっている。
だが・・・












「何故彼が良いのだ」
納得がいかない。

「何故って・・・」
「教えろ。何故彼なのだ。」

言いにくそうにする彼女に強めに尋ねる。
すると、大きな瞳を此方に向けて
































「あの人が・・・中也さんが世界を変えてくれたの。
私を・・・・・・自由にしてくれたの。」と。


そうやって言う羽那の顔はとても幸せそうで
僕に見せたことの無い優しい顔をしていた。

此奴は中原さんのことがそんなに・・・。








































「・・・・・・」
「・・・芥川?」
「・・・・・・気持ちは分かった。大人しく身を引こう」
「あ、有難う・・・」

困った顔をしながら御礼を羽那が言う。


































「礼を云うな。気分が悪い。」
「何よそれ!」










羽那の声が路地裏に響き渡った。





































羽那、応援しているぞ。