無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第31話

僕なら彼女を。
太宰さんとの話も終わり、僕は羽那の様子が気にかかっていたので電話をかけた。だが羽那は出らずカタコトの日本語が聞こえてくる。
それを切り仕方無く、探しに行こうとロビーに向かっていると前方から中原さんが歩いて来た。
_______________羽那が追いかけて行った人物だ。
あの後話しただろうから彼に居場所を聞こう。

そう思いながら「お疲れ様です、中原さん」と伝えると「よォ。」といつもの短い返し。

然し顔を合わせず、何処か機嫌の悪いオーラを纏ったところはいつもと違かった。
何かあったのか?

不安になりながら問う。

「羽那は何処に行ったか知りませぬか?」
「ンな奴知るかよ」

低い声で吐き捨てた台詞。

「然し羽那は中原さんを追いか・・・」
「確かに追いかけて来たぞ。
そんでどうでもいい言い訳を聞かされたよ」
「どうでも・・・いい?」
「あぁ。どうでもいい。彼奴が何処で、誰と、何をしていようが俺には興味ねぇ。」

低い声で再度吐き捨てた言葉。

































此の方は知っているのだろうか。

羽那が

貴方の任務での活躍を目を輝かせて話すこと。

貴方の誕生日プレゼントの為にワインの専門店に
三時間以上こもり選んだこと。

貴方が女性と親しそうに話しているのを見ると、
ほんの少し、機嫌が悪くなること。

貴方へと送られる彼女の視線が特別なこと。

此の方は知っていてそんな事を言うのだろうか。














_______________こんな事を言う人よりも

僕の方が羽那を幸せにできる。_______________



























「中原さん。」
「・・・ンだよ。」

「貴方にとって羽那はどうでもいいんですよね」
「・・・」
彼は黙っていたが、気にせず僕は言った。





















































「ならば、僕が彼女を貰います。」