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第2話

芥川龍之介
時刻14:23

「芥川、珈琲入れて」
「誰に口を聞いている、羽那」
「驚いた。あんた自分の名前も分かんないの?」
「どうやら切り刻まれたい様だな。」
「珈琲俺が入れます!!」
いつもの私と芥川の言い合いに終止符を打ったのは立原だ。立原は急いで準備を始める。
此処はポートマフィアの休養所。
隣の部屋には仮眠室もあり、疲れた者達が休むのに使っている場所だった。
私は今日の任務を終え休養所のソファで休んでいると芥川が入って来たのだ。芥川は私が居ると分かると”目障りだ”と目で言いながら向かいのソファに腰掛け、今に至る。

「今日は人虎の生け捕りに行くんでしょ?」
懸賞金が7億もかけられた虎少年の捕獲。
7億とは・・・そんなに価値がある少年なのか。
「誰から聞いた」
「さあ?」
「・・・何れにせよ貴様には関係ない事だ」
「懸賞金7億って何したんだろうね?」
「知らぬ。」
「珈琲用意出来ました!」
そこへ立原がカップを二つ運んできた。
珈琲特有の苦い香りが辺を漂う。
「わぁ、二つも有難う」
「戯け。其れは僕の分だ」
そう言って一つのカップを取る。
「あ、ちょっと」
私を無視し飲み始めた芥川。
私は芥川を睨みつつ立原に座るよう促す。
「羽那の任務は」
「今日はもう終わり。」
「捕虜の拷問か。相変わらず悪趣味な奴だ」
「夏でも外套来ている変人に言われたらお終いだ」
「貴様・・・」
芥川はそこまで言うと、急に時計を見た。
然して咳を二、三度し席を立つ。
どうやら任務らしい。
芥川は出ていく際に一言だけ言った。
「珈琲美味かったぞ」











其れから芥川が任務に出て二時間後。
風の噂で聞いた任務の結果は残念なものであった。