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第45話

無事でありますように、
急遽、治癒能力の異能が使える人物に立原の手当をして貰うべく武装探偵社に来ていた。着くや否や立原は別の部屋に運ばれ、私は終わるのをソファに座って待っているところだ。

数分前に巻いた腕の包帯を見ながら考える。

何故、父が横浜に居るのか、を。
今朝から中也さんと姐さん達が捕まえに出張に行ったのだ。なのに捕まえる予定の人物が私の目の前に現れた。こんなのおかしい。

・・・・・・・・・任務が失敗した?

そんな。

有り得ない。

















「羽那さん大丈夫ですか?」

声により意識を戻す。すると心配そうな顔をして
様子を伺う中島敦が居た。

「・・・良ければ珈琲どうぞ」
彼はそう言い机の上に珈琲を置く。
だが私は仕事柄こういうのは飲まないようにしている。なので「有難う」と礼だけは言った。

礼を言う私を見て、中島敦の表情は柔らかい笑みを浮かべた。どうやら緊張していたらしい。


「お連れの方は今、与謝野さんが治療中ですから
安心して下さいね。」
「分かったわ。」

返事をした直ぐだった。

「ギャァァァァァァァ!!??!」
と立原の異常な声が聞こえて来たのは。

「立原!?」
「痛いけど大丈夫ですよ!」
「全然大丈夫そうな声じゃないわよ?!」
「与謝野さんの異能は一度瀕死にならないと使えないので・・・因みに怪我の具合によって数回に渡り行われる事も・・・」
そう言いながら顔を青ざめたので、中島敦は
”治療”をされた事があるらしい。・・・・ご愁傷様。
「・・・荒治療ね」
「ハハハ・・・」

中島敦は誤魔化すように苦笑いをして見せた。











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着信音が鳴り相手を確認すると首領からだったのでソファから立ち上がり電話に出る。


「羽那です」
「ある程度は福沢殿から聞いたよ。君は仕掛けて来た相手に思い当たる節はあるかな?」
「相手は・・・父親でした」
「・・・・・・・・・矢張り。・・・羽那君今から言う事を
落ち着いて聴きなさい。」



嫌な予感がして祈った。

悪い知らせではありませんように、と。

然しそんな願い叶う筈もなく・・・。



「中原君達の任務は失敗。君の父親が横浜に来ているとなれば其方に迎えを送ろう。だが、生憎今は中原君達の処に芥川君達を動員してしまってね・・・
終わり次第其方に迎えに行って貰うから、君と
立原君は其処で待っていなさい。」


内容は私の思考を止めるには充分な材料で。
思考停止中の頭でやっとのこと「了解です」と
返事をして電話を切る。


弱音が出そうになったが、近く居た中島敦が心配そうに此方を見ているのに気付き「私は大丈夫だから上司の手伝いをしてきな」と多少強引に離れてもらった。














「中也さん・・・」

どうか無事で居てください_______________