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第27話

事故
「皆さんに教えてあげましょう!✨」
目を輝かせて黒蜥蜴と私に言った樋口。
私は目をキラキラとさせて話す様子を見て芥川の事だろうと勝手に確信を持っていた。
「何の話だ?」
「ふふふ、知りたいですか?」
勿体ぶる樋口に立原が少し嫌そうな顔をする。
「え、そんな顔しないで下さいよ」
「じゃ早く言えよ」
「しょうがないですねぇ✨」
「芥川の兄人の事か?」
「え!如何して分かるんですか!」
「ニヤついてるから」
「ブフォッ」
立原の言った言葉に銀が茶を吹き出した。
「ちょっと二人共失礼ですよ!??」
「事実だもんよ」それに頷く銀。
「うう(泣)」
「結局、話は何なの?」
私が待ちくたびれてそう問うと樋口は「そうでしたね!」と言って話し始めた。
「実は以前、ある事があって調べていたら銀と芥川先輩が兄妹って事を知ったんですよ!凄くないですか!兄妹揃ってポートマフィアの上の人間とか✨
最強ですよね!✨✨」
興奮して話が止まらない樋口。そんな上司を見て若干立原が引いた気がした。否、完全に引いたわ。
「てっきり貴方達知ってたかと思ってた」
「え?!羽那さん知ってたんですか!」
「うん。」
私が頷いて答えるとワナワナと震えだした。
「芥川先輩と如何いう関係何ですか?」
「え」
真逆・・・勘違いしている?
「否、違・・・」
「如何いう関係何ですかぁぁぁぁ!!(´;ω;`)」
樋口は私の肩を掴み揺すりながら言ってきた。
しかも中々力が強い。
「うわ、ちょ、」
めちゃくちゃ揺れるんですけど((
ウエッ昼御飯が出てきそう・・・
「う・・・気分悪い・・・」
「あ、すいません!」
やっと冷静になった樋口が手を離した。
然しかなり揺らされて足元がフラ付いてしまい、
ドアの方へよろめいたのだが。


――――ガチャ「おい、樋・・・?!!」
「うわ?!!」
ドアが開き、開けた人物へと倒れ込んだ。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「あ、芥川先輩!?」
「兄人!羽那さん!」

そう。
お察しの通りである。
芥川に倒れ込んだのだ。
床に身体を打ち付ける事は無かったのだが芥川に支えられた為腰に手を添えられる形になっていた。
「離せ」と言ってやろうと上を見上げた。
見上げると芥川の顔が何時もより近くにある。
私は思わず固まってしまった。
何故か、身体が動かなかった。






























「ンな所で何してんだァ?」
「「!」」
我に返り振り向くと中也さんが。
其の隣には驚いた顔の太宰さん。
「イチャつくのは勝手だが仕事場の廊下でするとは二人して中々の趣味だなァ」
小馬鹿にした口調で何処か見下した目付き。
完全に誤解されてる。
「誤解です!ね、芥・・・」
芥川に合図地を打って貰おうと再度彼を見た。

だが言葉は途中で止まった。
・・・芥川がピクリとも動かないのだ。
表情も身体も動かず息をしているのかすら分からない状態でただただ私を見つめていた。
「・・・・・・芥川?」
呼び掛けたが反応が無い。
「・・・まァ、精々楽しめよ。」
そう言い残しさっさと歩き始める中也さん。
誤解を解かないと、と思っても芥川が離してくれず、かと言って呼び掛けても反応が無かった。
・・・もう中也さんの姿は見えなくなっていた。
「あぁ!もう退いて!!」
異能を発動し無理やり芥川を押した。
然してやっと解放されることに成功。

急いで中也さんの所に行こうとした。
が、グイッと手首を掴まれる。
「芥川!?」
掴んだのは芥川だ。
しかも見た目とは裏腹に中々の力で私の手首を
ギリギリと握り締めていた。
「・・・・・・・・・」
「な、何」
「・・・・・・・・・」
芥川は黙って私の腕を掴み続けた。
然して、何かを言おうとした時、
「駄目だよ芥川君、彼女を行かせてあげなきゃ」
ニッコリと殺意の滲む笑みで太宰さんが言った。
その顔を見た芥川は一度ゆっくりと瞬きをし私から手を離した。
「如何したの?」
「良いから行け。」
「でも」
「芥川君のことは私に任せて呉れ給え」
そう言いながら太宰さんは瞳の笑っていない笑顔を向ける。それに仕方なく頷き芥川の様子が気になりながらも、誤解を解くために中也さんの後を追った。