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第4話

遠い昔の記憶
「今日の任務も最高だったねー!!」
「カリン、声大きい」
「だって上手くいったのが嬉しくて!」
そう言って癖毛の髪をふわふわと揺らしながら嬉しそうに笑うカリン。
彼女は私の姉であり相棒、然して何と言っても親友なのだ。たった一人私が心から信頼した人物。
今日の任務は敵組織の幹部を仕留める任務だった。
カリンは異能者では無かったが鋭い洞察力と高い演技力で獲物を仕留めるのが上手く、私は密かにその姿を見て学んでいた。
「祝いにワインでも飲む?」
「羽那は未成年でしょー」
「貴女もでしょ」
「うちは明日には20歳になるから✨」
「はいはい。あ、帰る前に近くの店に寄って」
「かしこまりました。」
そう言って車のウィンカーを出す部下。
「え?何処行くつもり?」
「ワインを買う。」
「貴女は飲めないからね?」
「飲むから大丈夫」
「ほんとあんたって子は・・・」
「0時ぴったりに祝ってあげる。」
そう言って私が口端を吊り上げると
「わぁ最高な誕生日になりそう!」
と彼女は青い目を細め口端を吊り上げた。







突如カリンの座っている方の窓からトラックが此方に向かって来るのが見えた。
「後ろ・・・!!!」










――――ガシャーーン!!!!――――











鼓膜が破れそうな程の音と同時に衝撃。
「・・・・・・いっ・・・」
私は反射的に異能を発動し傷一つしていない。
していないのだが・・・
「カ・・・カリン?」
カリンの姿が無い。
あるのは原型を留めていない”肉片”
其れが窓ガラスにへばり付きシートを汚していた。
「う、嘘・・・」
私が少し動くと肩から何か落ちてきた。
其れは一つの”青い目玉”
「・・・・・・!!!」
言葉を失った。
認めたくないが”これ”が何よりの証拠だった。
「殺ったか!!?」
外から聞こえる声。
ああ、敵襲か・・・戦わなきゃ。
そう思うが身体が動かない。
戦う熱意が消えていた。
今は此処でじっとしていたかった。
「お、おい!何だ!?」
知らない男の困惑した声の後、銃音が何十発、何百発と聞こえてきた。
暫くすると笑い声が聞こえた。
耳を疑った。
目が見開いた。
真逆、だってこの声は・・・・・・







ボス
「父・・・?」
何で此処に・・・・・・・・・・・・そうか。
ボスは”私達を餌にしたんだ。”




















その後、私は組織から逃亡した。



「居たぞ!彼奴だ!!」
何処へ逃げても追ってくる組織の駒達。
逃げても逃げても追ってくる。
もうヘトヘトだった。
――――パンッ!――――
不意をつかれ脚を弾が貫通した。
「あっ!」
その場に無様に転ぶ。意識が遠のいてきた。
捕まったらどうなるんだろう・・・?
殺されるのだろうか。
それとも拷問をされるのだろうか。















「此奴は俺が貰うぜ」


知らない男の声の後、抱き上げられる感触。
もう、どうでも良かった。
今はただただ寝たい。
















目を覚ますと帽子が特徴的な知らない男性。
男性は私が起きるなり言った。














「ようこそ、ポートマフィアに。」