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第22話

なんで、((急に終わります))
――――カシャン――――――――
スマートフォンが落ちる音。
其れが羽那の脳内に響いた。
「中也さん!中也さん!?」
スマートフォンの持ち主である人を呼ぶがツーっツーっツーっと切れたことを合図する音のみが静かに、然し、ハッキリと聞こえた。
先程の叫んだ声は何・・・?
何故電話に答えてくれない・・・?


真逆・・・”中也さんが殺られた”のか?


嫌な予感が頭を過ぎったと同時に脚が動いた。
”あの”中原中也だ。
五代幹部だ。
私の師匠だ。
殺られる筈が無い。
でも、心が落ち着かない。
脳が彼の元へ行けと言っている。
だから、行かねば。
私は彼の居るはずの場所に足を向かわせて
ただただ走った。
間に合え
間に合え
間に合え。














曲がり角を曲がった時黒髪の女性が口端を吊り上げニヤついているのが見えた。
此奴は探偵社の・・・!


















――――ボッドガッシャーン!――――




















ガラガラと壁が剥がれ落ちた。
飛ばされた女性は剥がれ落ちた壁の下に埋もれる。
「い、生きてますかね」
谷崎が不安そうに言った。
「瀕死なら妾の異能が使えるから大丈夫だよ。」
妾、与謝野晶子がそう言う言った後「ふう、疲れましたー」と金色の髪をした少年がまったりとした口調で言った。先程女性を殴った壁の一部を床に置きながら。
「賢治、御苦労さん」
「大丈夫ですよ!この位」
先程から戦ってばかりいるせいか少し疲労も見て取れるが・・・頑張ってもらわないとねぇ。
「次に取り掛かるよ」
「「はい」」
二人は返事をすると女性を引っ張り出した。
然して女性を膝立ちで座らせ手を後ろで関節を決めた状態で左右を谷崎と賢治が抑えた状態になった。
「気分は如何だい?幹部さん」
私がそう尋ねると顔を上げた。
彼女は・・・ポートマフィア幹部の確か羽那って
女性だった筈。顔を上げた反動で綺麗な顔を血がスウッと垂れる。
「随分機嫌が悪いとこ申し訳無いけど、ボスの居る部屋のパスワードを教えてくれるかい?」
「・・・・・・言う訳無いでしょ」
「言わないと・・・」
「ところで中也さんは何処?」
「さあねぇ」
妾がそう言うと目の色が変わった。
殺気に満ちた目付きで妾に尋ねる。
「どういうこと?」
「其れはあんたの想像に任せるよ」
「答えろ殺すぞ」
そう言う彼女の首筋にナタを当てた。
「先に答えないとあんたの首が吹っ飛ぶけど?」
谷崎の生唾を飲む音が大きく聞こえた。
「やってみれば?」
「そうかい。なら試しに腕から切り落とそうか」
「!」
妾はナタを振り落とした。
然し腕が切り落とされることは無く、キーンと
甲高い鉄のような音が響く。
「「「!?」」」
驚く、妾と谷崎と賢治。
信じられなかった。
腕が金属製のナタを跳ね返したのだ。
其れに驚いている間、彼女を掴む腕が緩んだのだろう。彼女は自由になった片腕で賢治を殴った。
――――バーンと一瞬にして吹っ飛び壁にめり込む。
「賢治!!」
手足が自由になった女性は立ち上がる。
拙い。
「谷崎!」
「!・・・細雪!!」
妾が谷崎に合図をすると彼が異能を発動させる。
途端、雪が降り出した。
これで大丈夫だ。
彼女に妾等の姿は見えな――――














――――ゴスッ――――
急に、拳をくらった谷崎が頭から倒れる。
「谷崎!?」
何で?
異能により見えない筈だ。
「な、何で・・・」
「馬鹿だねぇ。見えないからって油断した?貴方達の場所なんて匂いで分かるわ」
匂いで?
そんな異能あるのか?
「早く答えて。中也さんは?」
静かな低い声がポートマフィアの廊下に響く。
この女性の表情は無表情である。
然し、妙に寒気が身体中を走っていた。
まるで太宰の時折見せる表情だ。
ごく稀に見る、何とも言えない、何を考えているか分からない、あの表情。
此奴は危険だ。
脳が危険信号を上げる。
「今は生きてるんじゃないかねぇ」
仕方無く答えると「今は・・・」と言葉を発した。
「・・・私、あの人と約束してたのよ?今夜食事に行こうって。大切な話があるって。大切な話を私にしてくれるんだ。そんなに信用されるようになったのかって嬉しかったのに、なのに・・・・・・」
黙り下を向いた女性に油断した。
手を伸ばした瞬間、其の手を払われ首を捕まれて其のまま壁に押し付けられた。
「う”!」
「・・・今度こそ大切な人を守ってみせる」
彼女が呟いた。
然して刃物を懐から取り出した。
「!」















――――カシャ
刃と刃が交わる音。
「鏡花!!」
女性の刃物は鏡花の異能、夜叉白雪によって妾の喉を裂く事を阻止していた。
「与謝野さん大丈夫?」
「妾は大丈夫だよ」
「鏡花、貴女邪魔するの?」
妾に向けた先程の表情を今度は鏡花に向けた。
ビクリ、と鏡花は肩を震わせるが
「・・・戦うのは一次中断」と驚く事を伝えた。
「どういう事だい?」
「其れは・・・・・・」
「羽那!!」
今度は黒外套を纏った指名手配犯の芥川龍之介が
息を切らせながら現れた。
「何?」
「戦いは一次中断だ。来い」
「でも中也さんが行方不・・・」
「貴様の師匠だ。簡単に殺られまい」
「・・・・・・・・・」
無言のまま妾の首から手を離した。
「う”っ!ゴホ!ゲホッ!!」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ、其れよりあんたら・・・」
顔を上げた時には、既に芥川と羽那の二人は見当たらなかった。






やる気が続かないので、ここからは飛ばしてこの話終わった所からスタートします。
中途半端ですいません_○/|_ ((土下座))
by作者