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第55話

殺したい少年と死にたい男
ドサッと音が立った方を見ると鏡の前に男が立っており、その彼の前には倒れ込む相棒が居た。
「中也!」
私は駆け寄り確認するが出血した様子も無ければ
殴られた様子も無い。呼吸も整っていて・・・。

・・・・・・もしや寝てるの?此の状況で?

相棒に呆れながらも異能を掛けられたんだろうと思いながら鏡の前に立ち誰かに男の連絡している内容に聞き耳を立てる。
予想範囲内だの次に移りますだの言っていてよく分からない。・・・兎に角、居眠り相棒を起こそう。

「中也ー起きてよー、中也ーーー」

叩いて揺さぶってみるが起きない。

「起きて!任務中に寝るとか有り得ないよ!?」

まぁ、私は偶に寝たりするけど。




「其奴起きねーぞ。」
と連絡が終わった様子の少年は舌を出し笑う。
舌にはピアスが付けてあり、手に指輪や腕輪を嵌めていて探偵社を襲撃した男と彼の特徴が一致した。

「探偵社を襲撃したのは・・・君だね?」
「NO!用が有るのはあんた等でーす」
「私達・・・?」
「そう!ポートマフィア五大幹部、重力使いの中原中也。前職はポートマフィアであり頭脳戦を得意とする異能無効化の太宰治。・・・俺の目的はあんた等を殺すこと。」


私は思った。

あぁ、面倒くさいなぁ、と。


だってさぁ、私達二人に恨みがあるなら絶対マフィア時代に殺すのを見逃した人物だし、恐らく彼は中也が庇った子だろう。私は庇ったりなんてしないからね。はぁ、人情だすから面倒くさくなるんだよ。


「頭脳戦派の太宰治、あんたから殺されるか?」

嬉しそうな笑顔で私に問い掛ける。
如何やら相棒が起きる迄の時間稼ぎを私がするしか無いらしいね。

「仕方無いなぁ。お手柔らかに頼むよ」
「嫌だ却下。」




却説、殺したいキミと死にたい私

勝つのは何方だろうねぇ?