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第39話

蝉達の声により、
「・・・な、ななななんで」

驚き過ぎて舌が上手く動かない。

「動揺しているねぇ。彼女は私が呼んだよ☆」

☆に苛ついた事と羽那を呼んでいることを黙って
いた事、あと動揺で俺は太宰を取り敢えず殴った。

「っっ呼んでるなら言えよ莫迦野郎!!?」
「痛っ!馬鹿力が殴らないで呉れ給え」
「五月蝿ぇ根性腐れ男」
「厳しい社会を生きる為だ( -`ω-)✧」
「とっとと死んじまえ」
「うん、私もそー思う」

平然と言う此奴に呆れながらも「何で羽那が来ているのを黙っていたんだ」と問うと「言ったら君、言わなかっただろう?」と之また平然と答えられる。悔しいが図星だ。そして出た言葉がこれ。

「・・・まず来なかった」
其れを聞き苦笑いで「だろうねぇ」と太宰。
「其れもお見通しって訳か」
「まぁね。という事で後宜しくー♪」
「は?!」
「え、太宰さん!?」


驚く俺と羽那を置いて太宰は逃げる様に行ってしまった。・・・どうすんだよ此の状況・・・・・・。
































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・・・どうすればいいの?此の状況。
私、羽那は今現在とても困惑状態です。
だって太宰さんと中也さんの話を聞いていると
中也さんが私のことを・・・”好き”という事になる。
落ち着け、私。あれは中也さんの優しさだ。
あの質問を否定したら私が傷つくと思ってしたんだ、きっとそうだ、うん。



「おい」
「は、はい」
「・・・今朝は、その・・・悪かった。
腹が立って思ってねェコトを言っちまって・・・」

バツが悪そうに謝る彼。
上司が部下に謝るなんて見た事が無い。
それだけ部下思いだと云う事が改めて伝わってきた。あぁ、この人は本当に。

「ふふっ、」不思議と零れる笑み
「・・・謝ってンのに笑われるとはなァ」

苦笑混じりに言う彼も何処か微笑んでいる。
其の微笑みに胸が高鳴るが平然を装った。

「だって何だか可笑しくて、つい」
「心外だな。・・・許してくれるか?」
「勿論です。」
「そりゃ良かったぜ」
「これからも部下として支えさせて頂きます。」
笑顔のまま伝え頭を垂れる。
而して頭を上げて彼の顔を見ると・・・機嫌の悪そうな顔になっていた。

「手前、気付いてンだろ」
「何にですか」
「俺の気持ち」
「あれは、私が傷つかない為の嘘何じゃ・・・」

_______________ドンッ

一瞬にして木の幹に身体を押し付けられる。
すぐに右耳付近の幹に中也さんの手が添えられ・・・之って・・・・・・か、壁ドン・・・?
気付いた途端、耳が、顔が熱くなるのがわかった。

「や、めて・・・か、勘違いします・・・から。」

怖くないのに私の声は震えていた。

「勘違いじゃねぇよ。」
「う、そ」
「俺は太宰の野郎じゃねぇンだ。好きでもない女を食事に誘ったり、こんなコトをしたりしねぇ。」


そう言いゆっくりと瞬きをした彼。

淡く綺麗な青色の瞳に私が映るのが見える。





































































「手前が好きだ。付き合ってくれ。」
































































返事は蝉達の声によって掻き消された。

だが、彼だけには聞こえたらしく

はにかみ、私に接吻を落としたのだった。