第5話

おかしなチェリー君
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2023/07/20 14:51
ハイエロファントの頬を撫でてあげる。目を若干細める彼のエメラルドグリーンの体が日光と重なって一段と綺麗に見えた。

凄く綺麗で、もうすぐ手にあるのに何故かと欲求欲が湧いてきてしまう。綺麗な物は危ない。

綺麗。綺麗か。

綺麗と言ったら花京院君もとても綺麗だ。
かと言って最近花京院君が可笑しい。余計に私が夜寝る癖や家でやることを知っていて、なにか不気味だ。
それをJOJOに話すと、目を逸らしてさあな。としか答えてくれない。何故だ。
考えても答えが浮かばないなら聞くしかない。腹を括って花京院君に声をかける。
あなた
花京院君。
花京院典明
ん?ああ、あなたの下の名前さん、どうしたんです?
あなた
…か、花京院君って最近…私のこと色々しってるよね
そういうとさっきまで上がっていた口角もみるみるうちに下がっていく。
花京院典明
…察しがいいなあなたの下の名前さんは、もっと鈍感かと思ってましたよ。
そう言うと花京院君は私のことを抱きしめてくれる。
あなた
えっ、
花京院典明
僕実は君の事が大好きだったんだ。
普段なら嬉しいくてドキドキするはずの心が違った。

今日の花京院君。なんだかおかしい気がしてならない。
あなた
か、花京院君…どう
花京院典明
僕は君のことをずっと気にしていた、話しかけてくれたあの日……いやその前からだ…
そう言うと抱きしめる力が強くなる。
花京院典明
君の横顔も、仕草も、声も身体も、全部全部全部好きなんです。
あなた
か、かきょう…いん、く……
ハイエロファント君が私の事を心配してくれるが何も出来ない感じがまたソワソワする。
花京院典明
でも、君は最近承太郎といすぎなんじゃあないか?どうして僕は君の事がこんなにも…
あなた
か、かきょういんっ…くん…苦しいッ、
そう言って背中を頑張って叩くと、我に返って私の事をすぐ離して謝ってくれる。
花京院典明
あ…ぼ、僕としたことが…なんてことを…お願いだ、許して下さい…だから……だから…
そう私に懇願する花京院君の姿はさっきとは違って必死に嫌われたくない。という意思で私に謝罪をしてきていた。

何故か許してしまって、何故か悪く思えない。
あなた
だいじょうぶだよ。気にしてない。
そう言うと、良かった。と言って、またそっぽを向く花京院君。
花京院典明
あの……その、さっきのは聞かなかったことに…
あなた
さっきの……あ。あぁ……
我ながら嬉しいのだがよく周りが片思いののさときがいちばん楽しい。だなんて言うのでこの関係を

続けていこうと思う。両思いになったら楽しくないのだろうか?いや、花京院君となら、私は意地でも楽しくなれる気がする。
あなた
…JOJOとだいぶいるのは相談してるだけ。
そう言うと、さっきの事がフラッシュバックしたのか顔を真っ赤にさせて 花京院君の特殊な前髪がピィんッと上がる。

神経通ってんのかな。

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